10月11日に大学生の個人戦日本一を決める全日本学生選手権(群馬・ヤマト市民体育館)が開幕。大会5日目の15日は準々決勝と準決勝が行なわれ、明日16日の決勝戦に臨むファイナリストが決定した。ここでは、種目別の戦いをレポートする。
【女子シングルス】
女子シングルスの第1シード、そして前回優勝を果たした小林優花(龍谷大)が、4回戦で敗退。女子シングルスの戦況は、女王の敗退で一気に混戦ムードとなった。
その中で上位に勝ち進んだのは、前回大会3位の今泉明日香(日本体育大)と筑波大1年生の横内美音。また、単複の優勝候補である中出すみれ(龍谷大)と、シングルスでは初の全国ベスト4入りという江見日和菜(北翔大)の4人が準決勝に進む。決勝をかけた争いは、今泉と横内、中出と江見が激突した。
先に決勝の切符をつかんだのは、筑波大の横内(上写真)。第1ゲームは積極的に攻撃を仕掛けてポイントを重ね、16−11。後半も今泉の追い上げを振り切り、21−16で先制する。第2ゲームに入ってもペースは横内が握り、今泉の攻撃をしのぎながら18−12とリードを広げる。しかし、簡単には負けられない今泉も、ここから意地の5連続ポイントで1点差。なんとか最終ゲームに持ち込みたかった今泉だが、最後はマッチポイントを握った横内が、ネット前の攻防からプッシュを決めて勝負あり。横内が決勝へ進んだ。
もう一つの決勝のイスに座ったのは、龍谷大の中出(上写真)。ダブルスで決勝進出を決めた後の準決勝となったが、初のベスト4で勢いに乗る江見に対し、第1ゲームは中出が先制。17−18から4連続ポイントをつかみ、プレッシャーをかける。第2ゲームに入っても互いに主導権を譲らず、20オール。終盤はサイドラインのギリギリをねらう攻防となったが、最後は江見のミスを誘った中出が24−22で勝利。単複で決勝進出を決めた。
混戦となった女子シングルスは、同種目で初Vをねらう4年生の中出と、筑波大1年の横内が優勝をかけて争う。


▼準々決勝(10月15日)
江見日和菜(北翔大)②〔21−19、21−19〕0●安福万澄(立命館大)
中出すみれ(龍谷大)②〔21−19、21−16〕0●中橋澄玲(園田学園大)
横内美音(筑波大)②〔21−13、21−17〕0●金廣真季(龍谷大)
今泉明日香(日本体育大)②〔21−11、21−18〕0●山口来実(北翔大)
▼準決勝(10月15日)
中出すみれ②〔21−18、24−22〕0●江見日和菜
横内美音②〔21−16、21−19〕0●今泉明日香
▼決勝(10月16日)
中出すみれ − 横内美音
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/黒崎雅久
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