9月28日に滋賀県大津市で開幕した『第79回国民スポーツ大会』。10月1日に最終日を迎え、滋賀ダイハツアリーナで各種目の3位決定戦と決勝が行なわれた。ここでは、熊本が連覇を果たした成年女子のダイジェストをお伝えする
【成年女子】
昨年優勝の熊本は、今年もパリ五輪銅メダリストの松山奈未ら再春館製薬所の主力メンバー(写真上)で臨み、連覇に向けて磐石の体制。決勝の相手は、2022年、23年と連覇した岐阜(岐阜Bluvic)で、昨年の準決勝と同じカードになった。

昨年同様に松山とダブルスを組んだ郡司莉子はシングルスの日本代表で、ダブルスをプレーするのは国スポだけというが、そのプロセスも楽しんでいるようだ。後ろでしっかりチャンスをつくり、松山の躍動をサポート。廣田彩花/小西春七に15本、10本で快勝し、シングルスの栗原あかりにつないだ。

岐阜は、ダブルスに続いて小西がコートへ。栗原は第1ゲームを19−21で奪われたが、焦ることなく、気迫のこもったプレーを展開し、その後は12本、18本で逆転勝利。本命の熊本が、その実力を余すことなく発揮し、再び頂点に立った。


【優勝コメント】
熊本・松山奈未選手
「県の方々が、わざわざ足を運んでくれるのは国スポならですし、若い選手たちのステップアップにもつながる大会だと思います。そこで県の代表として、しっかり優勝することが自分たちの役目で、それを達成できたこと、日頃のサポートに感謝の気持ちを表せたことがうれしいです」
【結果】
▼決勝
熊本 2−0 岐阜
松山奈未/郡司莉子②〔21−15、21−10〕0●廣田彩花/小西春七
栗原あかり②〔19−21、21−12、21−18〕1●小西春七
▼3位決定戦
島根 2−0 兵庫
田部真唯/秋田まな②〔21−17、21−13〕0●中島祐月/平田偲
三輪音巴②〔21−17、21−11〕0●朝倉ひより
取材・文/山口奈緒美
写真/菅原 淳