第44回全日本ジュニア選手権が、9月13日に北海道・釧路市(ウインドヒルくしろスーパーアリーナほか)で開幕。大会最終日となった15日は、各種目で準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、ジュニアの部の男子シングルスをダイジェストでお伝えする。
【男子シングルス】
波乱含みの展開となった男子シングルス。前日に行なわれた準々決勝までの結果、第1シードから第4シードの中で勝ち残ったのは、インターハイ3位の山城政人(ふたば未来学園高)のみ。その他では、高校1年生の奥真優(高岡第一高)と山口晃央(埼玉栄高)、そして今夏の全国中学校大会を2年生ながら制した串間太政(ふたば未来学園中)が4強入り。準決勝では、山城が奥に対して10本、13本と力を示せば、もう1試合は山口が串間を圧倒して決勝進出を決めた。
迎えた決勝戦。山口は、直前までダブルス決勝戦を戦っていた山城を攻め立て、わずか7本で第1ゲームを奪うことに成功。しかし、山城もここから意地を見せ、第2ゲームは終盤に追いつくと21−19で試合をひっくり返してファイナルゲームへ持ち込んだ。それでも山口は、持ち味であるスピードのある攻撃などで試合の主導権を握ると、最後まで気持ちを前面に出して戦いきり、21−14で勝利。見事に日本一の栄冠を獲得した。
優勝者コメント
優勝
山口晃央
埼玉栄高
(1年/埼玉)
「中学から埼玉栄に入って、日本一をめざしてずっとやってきました。でも、中学では3年の時にベスト8で終わってしまって、すごく悔しかった。そこから1年間、切り替えて頑張ってきた結果が、今回の優勝に結びついたのでよかったと思います」
準優勝
山城政人
ふたば未来学園高
(2年/福島)
3位
奥 真優
高岡第一高
(1年/富山)
3位
串間太政
ふたば未来学園中
(中学2年/福島)
▼準決勝
山城政人(ふたば未来学園高)②〔21−10、21−13〕0●奥 真優(高岡第一高)
山口晃央(埼玉栄高)②〔21−14、21−5〕0●串間太政(ふたば未来学園中)
▼決勝
山口晃央②〔21−7、19−21、21−14〕1●山城政人
取材・文/吉井信行
写真/日本バドミントン協会、吉井信行
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