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【全日本社会人2025】競り合いを制した栗原琉夏が初の頂点到達!<女子シングルス結果>

9月5日から10日にかけて、百十四銀行68回全日本社会人選手権(香川・あなぶきアリーナほか)が開催された。最終日の10日は、各種目の準決勝、決勝が行なわれ社会人王者が誕生した。ここでは、女子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【女子シングルス】

栗原琉夏(NTT東日本/上写真)が、競技人生初の日本一を達成した。

準決勝は、齋藤栞(PLENTY GLOBAL LINX)を2−0で撃破。大会を通じて見せていた、フットワークのスピードで主導権を握り続ける戦いで押しきった。「持ち味は、スピード感。いいショットを打つというよりも、相手より早く(シャトルを)さわることが今はできている」と手応えを語った。

姉の栗原あかり(再春館製薬所)を破って勝ち上がってきた砂川温香(BIPROGY)との決勝戦も、ショットよりもフットワークの対決。第1ゲームは、最初からギアを上げてきた相手にペースを握られ17本で落としたが、第2ゲームは13本で圧倒。勝負のファイナルゲームは、11-10のインターバル明けから15-10までリードを広げたが、不屈の闘志を見せる砂川の驚異的なねばりに苦しみ、6連続失点で15-16と逆転を許した。

一度ペースを奪われると取り戻せない課題がある栗原だったが、今大会で接戦を物にしてきた経験によって「自信を持ってできた」と冷静に対応。最後は、22-20で競り勝った。

「結果を出さないといけないプレッシャーはあったけど、楽しんでやれた」と大会全体を振り返った栗原は、1年前の前回大会後に尾骨を負傷。長く苦しんできたが、今夏にようやく本調子を取り戻した。

人生初の日本一は、大きな自信になる。「今後は、まずS/Jリーグでシングルスを1本必ず取ることをめざしたい。個人戦は、全日本総合でベスト8に入りたい」と活躍の場を広げる意欲を示した。

社会人を見事制した栗原琉夏。決勝戦の競り合いを制して初の日本一に輝いた

▼準々決勝(9月9日)

砂川温香(東京)②〔21−19、21−10〕0●舛木さくら(秋田)

栗原あかり(熊本)②〔21−10、19−21、21−8〕1●海老原詩織(茨城)

齋藤栞(京都)②〔21−16、21−11〕0●水井寿々妃(茨城)

栗原琉夏(東京)②〔21−14、12−21、21−16〕1●古川佳奈(岐阜)

▼準決勝(9月10日)

栗原琉夏②〔21−16、21−15〕0●齋藤栞

砂川温香②〔21−17、19−21、21−15〕1●栗原あかり

▼決勝(9月10日)

栗原琉夏②〔17−21、21−13、22−20〕1●砂川温香

取材・文/平野貴也

写真/山田次郎

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