9月2日、BWF世界選手権(フランス・パリ)に出場した日本代表が帰国した。メダルを獲得した選手らが帰国会見に参加し、それぞれ大会について振り返っている。ここでは、会見に対応した選手らのコメントを紹介する。
女子シングルス
金メダル:山口茜
(再春館製薬所)
――大会を振り返って
今回は優勝できましたが、3回戦や準決勝でランキングの高い選手にしっかり勝ちきれたのはよかったです。ただ、実力的には、今後も準決勝以降の相手には向かっていく立場であるのは変わらないと思っています。
――大会を通してよかった部分
自分が動くスピードのベースの部分が、速いスピードのまま出し続けられたことです。その中で、自分のスピードに合わせてショットをコントロールできたし、リズムよくやれたのがよかったと思います。
――スピードというのは、この1カ月ぐらいテーマにしていたと思うが、大会前から手応えはあったか
だんだんよくなっていると感じたのは、(大会前の)合宿ぐらいからです。でも、やれるという感じは、そんなになかった。試合をしていくうちに、実戦の中で(スピードが)馴染んでいった感じです。
――調整や準備する中で、新たな気づきなどはあったか?
(7月の)中国OP(Super1000)で決勝にいけば、世界選手権の4シードを取れるという状況でした。その前のジャパンOP(S750)で悔しい思いをしたので、中国OPは頑張ろうという気持ちで戦ったのですが、そこでも準決勝で負けてしまい、世界選手権は5シードが決まりました。
これで、世界選手権の準々決勝は4シードの誰かと当たることが決まったのですが、それを前向きにとらえることができていた。どうやってシードを食ってやろうとかを、毎日の練習で、常に考えながらやっていました。
合宿中に何か新しいことを始めたわけではありません。でも、練習の中でスピードを出し切ることに妥協しないで、毎日積み重ねることができたり、周囲のアドバイスやサポートに対しても、特に変わったわけではないけど、自分なりに前向きにとらえることができました。(アドバイスの)一言にも、自分の中の気づきにつなげられたんじゃないかなと思います。
――新しい自分になったわけではなく、学びになった
この1カ月は特に、いろいろ考えたり、意識高くやってきたつもりです。今年はケガ明けのリハビリや練習も一生懸命にやるべきことはやってきたつもりだけど、この1カ月で足りていなかったことを感じることができたかなと思います。
――優勝後、パリらしさを感じる機会はなかったようだが、自分へのご褒美は考えている?
ホテルのチェックアウトの前に時間があったので、シダマツとショッピングモールに行きました。2人は買い物をしてましたが、自分はいろんなものを見たけど、これがほしいというのはなくて(笑)。日本の美味しいものを食べられたら、それでいいかなと。(日本で何を食べたい?)とりあえず、お寿司は食べたいです。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
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