【世界選手権2025】「大きい目標をもって、もう一回挑戦する覚悟をもって頑張れたら」(志田千陽)「全日本社会人と国体で年下の選手を引っ張っていけるかが次の自分の課題」(松山奈未)<帰国コメント-5>

9月2日、BWF世界選手権(フランス・パリ)に出場した日本代表が帰国した。メダルを獲得した選手らが帰国会見に参加し、それぞれ大会について振り返っている。ここでは、会見に対応した選手らのコメントを紹介する。

女子ダブルス
銅メダル:志田千陽(左)&松山奈未
(再春館製薬所)

――準決勝で敗退した悔しい気持ちと、銅メダルを獲得したうれしさもあると話していた。今の率直な思いは

志田 やはり世界一をめざして、金メダルをめざして挑んだ大会でしたし、決勝の試合を見ても、やはり悔しいというか、自分たちももう1回試合をしたかったなという思いはやっぱりあるんですが、ここで引退ではないので、そう思ってもいいのかなというか、それが正解なのかなと思っています。ただ、シダマツにフォーカスしたときには、やはり最後に形が残るもの、残せるものができてすごくよかったなと思います。メダル以上に、シダマツとして試合の内容もすごくよかったのかなと私は思っていて、すごく楽しい大会になりました。今はすっきりした気持ちの方が大きいと思います。

松山 終わった瞬間は悔しさと悲しさと、いろいろあったんですけど、もうそれはすべてコートに置いてきて。今は本当にやりきったなと思いますし、悔いなく終われたと思います。

――今大会のプレーは、具体的にどういうところがよかった?

志田 最後にしっかり二人で練習して大会に入れたというところで、練習したローテーションや、韓国ペアとの対戦で作戦を練った中で合宿から準備してきました。それがしっかり出せて、結果につながったというのは本当によかった。その作戦を実行する中で、速いローテーションや、自分たちが今まで武器にしてきたところがすごく出せました。

――合宿では、どのような準備をして臨んだか

松山 韓国ペアとの対戦が山場だと思っていたので、結構そこにフォーカスして練習をして、コーチとも話しながらその対策を常にやっていました。それが試合で出せのは、本当によかったなと思います。

――松山選手は全日本社会人で、混合ダブルスに出場する。シダマツの経験をどのように生かしていくか

松山 女子ダブルスの経験がミックスで生かせるかと言われると、本当に難しいだろうなというのをミックスを見ていても思います。すぐに全日本社会人がありますが、そこで自分がどれだけできるのか楽しみな部分もありますし、自分は挑戦者として常に向かっていきたいなと思っています。

――志田選手は、五十嵐有紗選手と組むが、次はどのようなダブルスをつくっていきたいか

志田 次の香港オープンも出場させてもらうのですが、本当に練習しない状態でいくので、試合をしていく中でつかんでいく形になるのかなと思っていて。五十嵐選手は、今まで対戦させてもらった中でも、前が速くて、攻撃力があって、スピードもある。それを生かせたら、すごくおもしろいダブルスになるのかなと思います。未知なところが多いですが、今までの経験とプラスして、また今までにないような新しい経験もできたらいいのかなと思っています。

――それぞれ新しいスタートを切るというところで、次の目標は

志田 今回、やっぱり負けて悔しかったですし、決勝に勝ち上がった中国ペア、マレーシアペアがすごく強い。決勝を見て、自分も負けていられないという気持ちはあります。日本の女子ダブルスもずっと強いですし、自分たちは一からのスタートで難しいことはあると思いますが、自分を信じて、世界一だったり、大きい目標に向かって、もう一回挑戦する覚悟をもって頑張れたらいいなと思います。

松山 国内大会は今のところ全日本社会人と国体があるので、年下の選手たちをどれだけ引っ張っていけるかというのが、自分の課題だと思います。勝たせてあげられるように、自分自身も精一杯やりきるのが今の目標です。

――準決勝後は、「またこの舞台に戻ってきたい」という話もしていたが

松山 そうですね。世界の舞台で戦うというすばらしさを一番感じているので、また戻ってこられるように成長したいなと思います。

 

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2025/09/03
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