8月30日に開催されたBWF世界選手権2025(フランス・パリ)6日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、試合を終えた日本代表選手たちのコメントを紹介する。
中西貴映(左)&岩永鈴
(BIPROGY)
女子ダブルス:準決勝は中国の譚寧(タン・ニン)/劉聖書(リュウ・シァンシュ)に0-2で敗戦。世界選手権では初の銅メダル!
――悔しい試合になった。試合を振り返って
中西 完敗だったなという感じです。特に、レシーブから攻めに変えていきたいところを全部潰されてしまいました。試合中に打開策を見出すことができず、相手もどんどん乗ってきた。今まで対戦した中でも、相手のパフォーマンスが一番よかったと思うし、すごく大きく見えるような試合でした。
岩永 2ゲーム目は特に、自分たちがほぼレシーブばかり。相手をかわそうと思っても相手のいるところに打ってしまった。もう少し大きく上げたい時も、なかなか飛ばすことができず、ハーフぐらいから全部打たれて決められました。そこから相手にどんどん詰められて、もう何にもできなくて、すごい悔しいです。
――第1ゲーム中盤までは勝負ができていた
中西 インターバルまでは、結構いい感じで勝負ができると思いました。途中、譚寧(タン・ニン)選手のサービスがちょっと回転がかかっているような感じで、アウトにしてしまうことがあって、大きく上げてるなど後ろを使えなくなりました。それで相手のパターンにはめられてしまい、ズルズルといってしまったのがよくなかったかなと思います。
――第2ゲームは、トップ&バックをキープする相手に上から打たれ続けた。
岩永 前で潰されていたので、少しでも奥に返せるようにと思いましたけど、一度差し込まれてしまうと、なかなか押し返せなかったです。シャトルもそんなに飛ぶわけではなかった。本当に最後の方は、前(へ落とす球)も使おうとしたけど、それも前の速いタッチで詰められてしまいました。
――世界選手権の銅メダルを獲得
中西 大きい舞台でトップの選手と対戦できて、いつものトーナメントとはまた違う、相手の表情、かける思いをすごく感じました。自分たちもその覚悟でやらなければいけないということを、ここまで上がってきたからこそ感じたので、これから、バドミントンにどう向き合うかを考えないといけないなと思います。
(相手から感じたものとは?)手も足も出なかったですけど、きっと世界選手権でこれだけのパフォーマンスが出せるのは、五輪では多分もっと気持ちが入って、もっと強いんだろうなと感じた。自分たちも負けていいと思ってコートに入ったわけではないけど、相手の方が集中力が上。1点も取らせない気迫を感じました。そこが、今の自分たちとの差だなと感じて、その差を埋めるために頑張らないといけないと思います。
岩永 今日の結果がすごく悔しいので、まだ本当にうれしいとは思えないですけど、結果だけ見ると、世界選手権で銅メダルを取れたのは、今までの中では一番いい結果。これからもっともっと強くなって、もっといい色のメダルを取れるように頑張りたいです。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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