8月28日に開催されたBWF世界選手権2025(フランス・パリ)4日目は、各種目3回戦が行なわれた。ここでは、試合を終えた日本代表選手たちのコメントを紹介する。
志田千陽(奥)&松山奈未
(再春館製薬所)
女子ダブルス:3回戦は楊雅婷/楊霈霖(香港)に2-0で勝利。ベスト8進出!
――試合を振り返って
志田 ホッとしている気持ちが結構あります。今日も2ゲームの前半は苦しい場面がありましたが、しっかり2-0で抑えられたのはよかったです。追い上げることやリードされた時の緊張感を今日は味わえた。そこはよかったのかなと思います。
――第2ゲーム前半は、相手を追いかける展開だった
松山 相手の攻めにハマったというか、相手のやりたいようにやられているなというところがあって、自分も焦ってアウトにしてしまうこともありました。決めようというより、まずは相手のコートに入れてミスを誘おうと変えたところが、追いつけた要因かなと思います。
――第2ゲームのエンドがやりにくかった
志田 結構シャトルが伸びるところがあって、ディフェンスでも最後の方はほとんど力を入れずに、一つ手前のラインをねらうくらいでやっていたのですが、出だしはそれがつかめず、強い球を(クロスに)引っ張ったら相手がどんどん詰めてきました。相手は第2ゲームのエンドの方がやりやすいとわかっていたから、前に出てきたのかなと思います。
――第1ゲームは志田選手が崩して、松山選手が決める形がうまくいっていた
志田 そうですね。今日は、自分のスマッシュがあまり走る感じがなくて。ただ、松山は前で機能していましたし、後ろからのショットもドロップやスマッシュが決まっていたので、自分は崩して、松山を生かすことを考えました。打つときも決まればラッキーぐらいで、無理して力を入れずにできたのがよかったと思います。
――松山選手は、自分のプレーについての手ごたえは?
松山 課題は、サービスを打った後の3球目です。さわりにいけそうで、さわりにいかなかったところが何球かありました。最後の方はいけたんですけど、明日は自分から積極的にさわりにいけたらいいかなと思います。
――メダルを取ったことがない世界選手権。メダルへの思いは?
志田 世界選手権は憧れの舞台。何回もこの大会に参加させてもらい、特別な舞台とわかっていた中で負けるのは悔しかった。ラストチャンスなんですけど、2人で最後まで諦めない気持ちで、なにがなんでも表彰台に上がる気持ちで明日は頑張りたいと思います。
松山 ラストだから強くなれるわけでもないので、本当にとにかく目の前の1球1球に気合いを込めて、メダルをめざして頑張りたいなと思います。
取材・写真/平野貴也
構成/バドミントン・マガジン編集部
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