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【世界選手権2025】「自分自身でやることが決めきれないラリーになってしまった」(仁平菜月)<選手コメント-3>

8月25日にBWF世界選手権2025がフランス・パリで開幕した。大会初日は各種目の1回戦が行なわれている。ここでは、1回戦を戦った日本代表選手たちの試合後のコメントを紹介する。

仁平菜月
(ヨネックス)

女子シングルス:1回戦はカナダのミッシェル・リーに0-2で敗戦

――相手にラリーの主導権を握られ、そのまま押し切られた印象だった

相手の手足の長さやフェイントがあることは自分の頭にありました。その中で、相手が嫌がるまでラリーをするべきところで、自分が急いでしまったり、外に出してしまったり。相手が嫌がる前に、自分が嫌がってしまい、点数を簡単にあげてしまいました。相手は余裕を持ってプレーできていたので、そこが厳しかったかなと思います。

――第2ゲームの中盤で追い上げた場面は、相手のバックアウトを誘うラリーができていた

途中、相手がラリーを嫌って、ラリーの中で決めてくるというよりも、単発で決めてくるカタチになっていました。それでこちらのリズムになってきたと思います。でも、最初の1ゲーム目の出だしでそれができず、連続失点をしてしまった。最初に流れを相手につかませたのが、よくなかったです。

――ねばる以外の工夫は、どう考えた?

スピードを上げられる時は、スピードでストレート勝負をしたり、逆にクロス球を利用して、もう1回同じところに突くとか、やろうとしていることが要所ではできたと思います。ただ、やっぱり最初に勢いを出せなかったことが、迷いにつながって、自分自身でやることが決めきれないラリーになってしまいました。

――世界選手権に初めて出場して、どう感じた?

今は試合を一つも無駄にしたくないと思っていて、今回は大きな大会で注目される試合だったので、一つでも多く(勝ちたい)ということは頭にありました。でも、こういう結果にしたのは自分だし、それをどう変えるかも自分。この大会の借りは、この大会でしか返せないと思うので、この気持ちを忘れずに、また向き合っていきたいです。

――今まで出場できていなかった大会。それに出場できたことは、どう捉えたか

自分より、家族や身内が「出られるね」と思ってくれていました。自分は結果が大事と思っているので、出れたからどうというのは、今もあまり思っていません。やっぱり、ここでどういうプレーができるか、どういう挑戦が試合の中でできるかが、自分の今後の糧になると思っています。

取材・写真/平野貴也

構成/バドミントン・マガジン編集部

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