8月25日にBWF世界選手権2025がフランス・パリで開幕した。大会初日は各種目の1回戦が行なわれている。ここでは、1回戦を戦った日本代表選手たちの試合後のコメントを紹介する。
田中湧士
(NTT東日本)
男子シングルス:1回戦は李詩灃(中国)に2-1で勝利。
――非常に難しい相手との1回戦だった
これまでとは違う自分を、まずは出せたのかなと思っています。結果を求められる立場なので、その中でしっかり勝ち切れたのがすごくうれしいです。
――コートを前後に揺さぶる配球が効いていた
相手を後ろにしっかり追いやって、その後のネット前もすごくよかった。それを打てる足運びが、一番よかったと思います。
――2ゲーム中盤からは、自信を持ってネット前に球を切っていた
相手のスマッシュも結構よかったですが、(守りばかりでなく)自分もスマッシュを打ちたいですし、前勝負にしっかり勝てたというか、思い切ってできたのはよかったです。
――どの辺りから手ごたえを感じたか
(相手に取られた)1ゲーム目もよかったです。ただ、最後に点数を欲しがって、低い球を出したところで、相手に一撃で(やられた)のが3本ぐらいあった。そこ以外はよかったと思っています。
――ネット前のショット、足の運び方などは、桃田選手の教えが生きている?
指導を受ける中で、自分が感じてみて、落とし込めたのかなと思っていて、その中でも足の踏み込み、どれくらい踏み込むかとかも含めて、いろんな面で参考にさせてもらっています。(印象に残っているのは?)しっかり真ん中で待って、動き始めて、1球1球、打ち切るというところは、自分にとっては印象にあります。今日は、ちょっとミスでできなかった部分はありましたけど、意識はできたと思います。
――初挑戦の大舞台だったが、緊張などはなかった?
自分は向かっていくだけ。ただ、この大会にかけてきたものは、自分の中では多分バドミントン人生で一番高かった。そういう面では、ちょっと緊張しました。中国オープン(S1000)から約1カ月、自分の甘えをどれだけ削ぎ落としていけるか、自分なりに色々やってきたつもりではあるので、そういう面でかけてきたというところはあります。
――今日の勝利は、今後の自信につながるところがある?
ものすごく、あると思います。これまで1回戦で勝つことより負けることの方が多い中、これだけ格上の選手に一つ勝つことができたのは、すごくうれしい。
取材・構成/平野貴也
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/湯浅芳昭