8月24日に中学生の日本一を決める全国中学校大会(大分・クラサス武道スポーツセンター)が開催された。大会最終日は個人戦の準決勝・決勝が行なわれ、男女の中学チャンピオンが決まった。ここでは、女子シングルスのダイジェストを紹介する。
【女子シングルス】
団体優勝のYANAI(山口)から樫尾雫玖(上写真)、沖本愛音の2人が準決勝に進出。樫尾は接戦を競り勝ってきた高田万智(名経大市邨中・愛知)との勝負に挑むと、第1ゲームは相手にリードを許す展開。しかし、持ち前のねばり強さを発揮し22−20で逆転に成功すると、続く第2ゲームも、再び点差を離された状況から追い上げ、20本で制して決勝の切符を手にした。
一方の沖本は、団体準優勝・四天王寺(大阪)の山崎莉立との勝負を、2−0のストレートで退ける。第1ゲームは沖本が13本で奪い、第2ゲームも主導権を譲らずに6本に抑えて、決勝に勝ち進んだ。
樫尾と沖本(上写真)のYANAI決勝は、コーチ席に誰も座らず、2人だけの頂上決戦に。お互いに手の内を知った中での勝負は、必然的にラリーも長くなり、我慢比べの戦いとなった。
試合は、決勝にふさわしい質の高いラリーが繰り広げられる。その中で先制したのは樫尾。序盤に奪った7点差のリードを生かし、16本で制して沖本にプレッシャーをかける。第2ゲームに入ると、沖本がスピードを上げて応戦し8−3と先行。しかし、焦らずに点差を詰める樫尾が11−9で逆転すると、さらに3連続得点などで15−13。
この時点で他の種目は決勝を終えており、体育館は2人の力強いラリーの音が鳴り響く。すると、ねばり強くシャトルを追う沖本に対し、後半もスピードを落とさずに戦った樫尾が、20-15でチャンピオンシップポイント。最後は沖本のロブがエンドラインを割り、樫尾が21−15で勝利。中学女王に輝くとともに、目標としたYANAIの3冠を貫禄のプレーで飾ってみせた。
▼準決勝(8月23日)
樫尾雫玖(YANAI・山口)②〔22−20、22−20〕0●高田万智(名経大市邨中・愛知)
沖本愛音(YANAI・山口)②〔21−13、21−6〕0●山崎 莉立(四天王寺中・大阪)
▼決勝(8月24日)
樫尾雫玖②〔21−16、21−15〕0●沖本愛音
優勝
樫尾雫玖
(YANAI・山口)
準優勝
沖本愛音
(YANAI・山口)
3位
高田万智
(名経大市邨中・愛知)
3位
山崎莉立
(四天王寺中・大阪)
★大会の詳細レポートは、バドミントン・マガジン10月号(9月22日発売)で掲載予定です。全中の記録、ブロック大会記録なども掲載を予定しています。また、バド×スピ!に掲載された写真(レポートやフォトギャラリー)は本人、ご家族、学校関係者のみに販売しています。ぜひ、記念にご購入ください。購入希望の方は、下記の弊社フォトサービス部に問い合わせください。
フォトサービスの案内は>>こちら
弊社販売部
0120‐911‐410
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/湯浅芳昭