山口県で開催中のバドミントンのインターハイ(全国高校総体)は、8月8日に大会4日目を迎え、個人シングルスの1回戦から準々決勝までが実施された。ここでは、維新大晃アリーナで行なわれた男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】

男子シングルスの優勝筆頭候補は、夏春連覇を達成している埼玉栄の髙野日向。その髙野は、ストレート勝ちで準々決勝進出を決めると、前回3位の田上幹太(浪岡・青森)に対しても、第1ゲームを21−10で先制。第2ゲームに入ると、中盤までは田上にリードを奪われたものの、逆転から一気に突き放して21−13。大会最終日は全国大会3連覇を懸けて戦う。「しっかり休んで、また明日から2試合。絶対に厳しい戦いになるし、絶対に競ると思うので、そのための気持ちの準備と体をしっかりつくっていきたいと思います」(髙野)

この日一番の注目は、ふたば未来学園のエース・川野寿真と全日本ジュニアチャンピオンの西尾寿輝(東大阪大柏原・大阪)が対戦した準々決勝。優勝候補同士の対戦は厳しい競り合いになるかと思われたが、「西尾はうまいし、けっこうディフェンス型の選手。自分はスピードとパワーの攻撃型なので、そこを打ち抜けるか、打ち抜けないかが勝負だと思っていた。勝てたのはうれしい」と川野。川野が攻撃力を生かして12本オールで勝利し、前日のダブルスに続いて準決勝進出を決めた。

これら優勝候補が準決勝進出を果たした一方で、男子は途中棄権した選手も多く、波乱含みの展開になった。4回戦では、昨年2位の草ノ瀬悠生(瓊浦・長崎)がファイナルゲームで無念の途中棄権。そして、そのヤマからは、ふたば未来学園の2年生・山城政人が、黒石遼空(土佐・高知)との競り合いを制してベスト4へ。また準々決勝では、2年生でベスト8入りを決めた宮﨑央輔(高松商・香川)も途中棄権となり、松永稜平(自由ケ丘・福岡)が準決勝進出となった。
大会最終日となる9日は、男女ともに個人ダブルスとシングルスの準決勝から決勝までが行なわれる。
<男子個人シングルス準決勝のカード>
髙野日向(埼玉栄) ― 山城政人(ふたば未来学園)
松永稜平(自由ヶ丘) ― 川野寿真(ふたば未来学園)
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取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久