【山口インターハイ2025】1年生の渡邉柚乃が高い実力を発揮して勢いよく準決勝進出<女子シングルス>

バドミントンのインターハイ(全国高校総体)が、8月5日に山口県で開幕した。大会4日目の8日は、個人戦シングルスの1回戦から準々決勝までを実施。男女ともにベスト4が出そろった。ここでは、女子シングルスのダイジェストをお伝えする。

【女子ダイジェスト】

団体戦と合わせて2冠をねらう白川菜結(柳井商工)。最終日は、切望する個人戦日本一をめざす

トーナメント左上のヤマで卓越した実力を披露したのは、柳井商工(山口)のキャプテン・白川菜結。初戦の2回戦を8本、15本で快勝して好スタートを切った白川は、続く3回戦も11本、13本のストレート勝ち。4回戦も危なげなくクリアすると、準々決勝では、選抜チャンピオンで第1シードの東谷悠妃(青森山田・青森)に3回戦でファイナル逆転勝利して勢いづく安村紗来(富山国際大付・富山)と対峙。第1ゲームは17-21で献上したものの、すぐに落ち着きを取り戻し、その後の2ゲームは5本、9本で圧倒。準決勝進出を決めた。

ルーキー高校生ながら、臆することのない堂々としたプレーが輝いた渡邉柚乃(倉敷中央)

左下のヤマでは、1年生の渡邉柚乃(倉敷中央・岡山)が高い実力を発揮して初戦から躍動。全日本ジュニア新人の部優勝など、すでに上位実績を持つ渡邉は、初戦からアグレッシブなショットでゲームを支配。ストレート勝ちを続け、4回戦では、選抜3位の大石夢陽(ふたば未来学園・福島)、準々決勝では阿部果凛(埼玉栄・埼玉)と、いずれも高いスキルを有する相手に2ゲームで勝利。1年生チャンピオン誕生なるかに期待が集まる。

心技体すべての充実ぶりがうかがえる松本紗季(柳井商工)。地元開催のインターハイで、3冠獲得なるか

右上のヤマでは、松本紗季(柳井商工・山口)が団体戦からの好調を持続。11本オールの圧勝で好発進し、スピードを緩めず準々決勝に駒を進めると、選抜3位の河村実里(埼玉栄・埼玉)も9本、17本で突き放して4強入り。前日にダブルスでも準決勝進出を決めており、最終日に3冠獲得の可能性を残した。

サウスポーからくり出す多彩なショットが光る山川唯奈(高松商)。突出した心身のスタミナも魅力大

そして右下のヤマでは、山川唯奈(高松商・香川)と、選抜準優勝の浅野真央(青森山田・青森)が、ベスト4入りを懸けて対戦。8日の最終戦となったこの準々決勝は、第1ゲームから手に汗握る一進一退の攻防が続いた。その結果、第1ゲームを18本で競り取った山川が、第2ゲームは20-15から追いつかれながらも、渾身のプレーで2連続得点。大熱戦にピリオドを打った。

明日の9日は男女ともに、個人ダブルスとシングルスの準決勝・決勝が予定されている。

 

■個人女子シングルス準決勝のカード(9日)

白川菜結(柳井商工) ― 渡邉柚乃(倉敷中央)

松本紗季(柳井商工) ― 山川唯奈(高松商)

★準々決勝までの勝ち上がりはこちら

 

山口インターハイの詳報を掲載する『バドミントン・マガジン9月号』は8月22日(金)発売予定。熱戦の模様を誌面でご覧ください!

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

投稿日:2025/08/08
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