8月7日に競技3日目を迎えたバドミントンのインターハイ(全国高校総体)は、山口県の防府市と山口市を舞台に個人戦がスタート。ここでは、維新大晃アリーナで個人ダブルスの1回戦から準々決勝までが実施された男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】

夏のタイトルをねらう選手たちが、熱戦をくり広げた男子ダブルス。その第1シードに入ったのは、選抜の覇者・澤田修志/石井叶夢(埼玉栄・埼玉)だ。2回戦から登場した澤田/石井は、ストレート勝ちを続けて準々決勝進出を果たすと、ベスト4入りを懸けて石原慶悟/内村栞大朗(聖ウルスラ学院英智・宮城)と対戦。この試合で澤田/石井は、第1ゲームを相手に奪われると、第2ゲームも18−19とリードされ絶体絶命の状況。しかし、「ここで負けたら、一生後悔すると思った。死ぬ気で勝ちにいきました」(澤田)と、ここから3連続得点でこのゲームを奪い、ファイナルゲームは鮮やかに21−10で締めて準決勝進出を決めた。

一方で、第2シードの川野寿真/山城政人(ふたば未来学園・福島)も、序盤戦を順調に勝ち抜いた後、準々決勝で全日本ジュニア3位の1年生ペア・萩原駿希/松本眞優(埼玉栄・埼玉)と対戦。実力者同士の顔合わせとなったこの試合は、第1ゲームを萩原/松本が奪って先制するが、「団体の時から、なかなか自分たちのよさを出せないところがあった。なんとかしなくちゃいけない…と、ずっと頑張ってきて、準々決勝の2ゲーム目ぐらいから、やっと二人が噛み合ってきた」と川野。本来のプレーを取り戻した二人は、第2ゲーム以降は11本、8本と圧倒してベスト4入りを果たした。

残る2つの枠には、瓊浦(長崎)の2ペアが入った。全日本ジュニア王者の吉次和義/根本舜生は、1ゲームも落とさず準々決勝進出を果たすと、祇園田隼人/村上颯汰(八代東・熊本)に対しても21−12、21−14で勝利して準決勝進出。また、選抜3位の草ノ瀬悠生/増田大輝は、全日本ジュニア3位の増田遥/宮下翔伍(ふたば未来学園・福島)との準々決勝をファイナルゲーム13本で制し、最終日に同校決勝の可能性を残した。

大会4日目となる8日は、男女ともに個人シングルスの1回戦から準々決勝までが予定されている。
<個人男子ダブルス準決勝のカード>
澤田修志/石井叶夢(埼玉栄) ― 草ノ瀬悠生/増田大輝(瓊浦)
吉次和義/根本舜生(瓊浦) ― 川野寿真/山城政人(ふたば未来学園)
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取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久