バドミントンのインターハイ(全国高校総体)は、8月5日に山口県の防府市と山口市で開幕した。競技初日となった5日は、男女ともに団体戦の1回戦から3回戦までが実施された。ここでは、維新大晃アリーナで実施された男子のダイジェストをお伝えする。
【男子ダイジェスト】

男子は優勝候補が順調な勝ち上がりを見せた。まず、春夏連覇が目標となる第1シードのふたば未来学園(福島)は、初戦となった2回戦で広島城北(広島)に対して3−0と快勝スタートを切る。ふたば未来は、続く3回戦で全国上位常連の八代東(熊本)と対戦。このマッチアップでもダブルス2本を勝利したふたば未来が、試合を優位に進めて3−0で勝利し、翌日の準々決勝進出を決めた。
「危ない場面もありましたけど、ベスト8に進出できたのはよかった。明日は初戦が比叡山と、強いチームと当たる。みんなで頑張っていきたい」(川野寿真主将)

この日の注目となったのは、3回戦の埼玉栄(埼玉)と瓊浦(長崎)の一戦だ。春の全国選抜に続いて、序盤での対戦となった優勝候補同士の試合は、第1ダブルスで埼玉栄の澤田修志/石井叶夢が、第2ダブルスを瓊浦の草ノ瀬悠生/増田大輝が制して1−1。
そして、勝負のシングルスは第1、2単がほぼ同時にスタート。ここで埼玉栄の髙野日向がストレート勝ちしてエースの役割を果たす。すると、埼玉栄は第2単の萩原駿希が第1ゲームを先制した後、第2ゲーム6−16から逆転勝ちして勝負を決めた。瓊浦も試合の進んでいた第3単の草ノ瀬がリードしているなど勝機はあったが、埼玉栄が序盤戦のヤマを乗り越えた。

また、選抜3位の東大阪大柏原(大阪)と青森山田(青森)も、初日の2試合を順当勝ちして準々決勝へ。そのほかでは、比叡山(滋賀)や彩星工科(兵庫)、名古屋経済大市邨(愛知)、聖ウルスラ学院英智(宮城)がベスト8入りを決めている。
大会2日目となる6日は、団体戦の準々決勝から決勝までが行なわれる予定だ。
★男子団体3回戦までの勝ち上がりはこちら
<男子団体・準々決勝のカード>
ふたば未来学園(福島) ― 比叡山(滋賀)
彩星工科(兵庫) ― 青森山田(青森)
東大阪大柏原(大阪) ― 名古屋経済大市邨(愛知)
聖ウルスラ学院英智(宮城) ― 埼玉栄(埼玉)
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取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久