高校生の夢舞台であるインターハイ。今年は山口県を舞台に、8月5日から9日まで開催される。団体戦には男女計100校が出場。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか?
ここでは、インターハイ直前企画として、バドミントン・マガジン8月号に掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。男子団体の展望を紹介する。
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全国選抜の決勝を争った、ふたば未来学園(福島=写真上)と埼玉栄(埼玉)。男子団体は今回も、この2校が優勝争いの中心となりそうだ。
まず、選抜優勝のふたば未来学園は、川野寿真が単複でエースを務める。団体戦メンバーには2年生も多いが、「プレーの特徴を理解し、それぞれの選手が自分の強みで勝負することができる」と本多裕樹監督。初日からチーム一丸で挑み、昨年は達成できなかった“春夏連覇”を成し遂げることができるか。
一方で、埼玉栄も「チャレンジする気持ちを忘れず、一戦一戦を大事に戦い、絶対優勝をめざして頑張ります」(大屋貴司監督)と、頂点への意気込みは十分。チームの中心となるのは、髙野日向のシングルスと澤田修志/石井叶夢のダブルスだ。選抜の個人戦を制したこの単複を柱に据えて、インターハイ連覇が目標となる。
選抜3位の東大阪大柏原(大阪)と青森山田(青森)も、栄冠を見据える。特に東大阪大柏原は、昨年のインターハイでも3位に入るなど、近年は常に全国上位に入る力がありながらも栄冠を逃してきているだけに、団体戦に懸ける思いは強いだろう。
そして、大会ごとの経験を着実に成長へとつなげている印象があるのが青森山田。「“勝利の神様は細部に宿る”を念頭に、細かいところまで徹底することを心掛けてきた。目標は団体優勝です」(戸祭潤監督)と、戴冠を視野に入れる。
トーナメント全体を見ると、激戦区となったのは埼玉栄が入る右下のヤマ。選抜8強の高岡第一(富山)のほか、全国上位常連の聖ウルスラ学院英智(宮城)、ジュニアナショナル選手が多く在籍する瓊浦(長崎)もこのヤマに。大会初日の3回戦から埼玉栄と瓊浦の対戦が予想されるなど、目の離せない展開が続く。
そのほかでは、選抜上位勢の比叡山(滋賀)や勝山(福井)、日章学園(宮崎)なども優勝争いに絡んできそうだ。
山口インターハイ◆競技日程
8月5日(火)9:30~ 団体戦(1~3回戦)
8月6日(水)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)
8月7日(木)10:00~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)
8月8日(金)10:00~ 個人戦・シングルス(1回戦~準々決勝)
8月9日(土)10:00~ 個人戦・ダブルス&シングルス(準決勝~決勝)
文/吉井信行
構成/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)
写真/菅原 淳