【ジャパンオープン2025】アン・セヨンが2年ぶりV達成!男子シングルスは石宇奇が初優勝!<最終日/決勝戦結果>

7月20日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。最終日に日本勢がいないのは2011年以来、14年ぶり。それでも会場には多くのバドミントンファンがかけつけ、世界トップのプレーを堪能した。

決勝戦の最初のカードは、混合ダブルス。前回大会を制した中国の蒋振邦(ジャン・ツェンバン)/魏雅欣(ウェイ・ヤーシン/上写真・右)と、昨年の熊本マスターズ(Super500)を新ペアで制したデチャポル/スピッサラ(タイ)が対戦した。序盤からスピーディーな展開で試合が進むと、第1ゲームを中国ペア、第2ゲームをタイペアがそれぞれ取り合った。ファイナルゲームは、蒋振邦の角度あるスマッシュが効果的に決まりだし、中国ペアが先行。4連続ポイントなどでリードを広げ、最後は21−15で制し大会2連覇を達成した。

女子シングルスは、アン・セヨン(韓国/上写真)と王祉怡(ワン・ジーイ/中国)が激突。世界ランク1位と2位の勝負は、アン・セヨンの強さが目立つ。「今日は相手のスピードが速く、ミスも少なかった」と王祉怡が振り返るように、第1ゲームは鋭いフットワークから攻撃の主導権を握ったアンが、21−12で先制。第2ゲームに入ってもスピードで上回るアン・セヨンが王祉怡を圧倒。「大会の序盤はなかなか自分のプレーが発揮できなかったけど、後半は練習通りのことができた」という女王が、2年ぶりにジャパンOP優勝を成し遂げた。

決勝戦の最終カードは男子シングルス。前回王者のアレックス・ラニエ(フランス)と、世界ランク3位の石宇奇(シー・ユーチー中国)が激突した。第1ゲーム序盤から決勝戦にふさわしい、激しいラリーを展開した2人。ラニエが鋭いクロスカットで石宇奇にプレッシャーをかければ、石宇奇も強烈なスマッシュでポイントを奪う。中盤までスコアは競り合ったが、17オールから先に抜け出したのは石宇奇。4連続得点で第1ゲームを先取すると、第2ゲームもフィジカルの強さを発揮した石宇奇が12−8とリード。ラニエもねばり強く追いかけたが、後半16−14から突き放した石宇奇が最後は21−15でラニエを抑え、大会初優勝を飾った。

女子ダブルスは、世界ランク1位の譚寧(タン・ニン/上写真・右)/劉聖書(リュウ・シァンシュ/中国)が、マレーシアのティナー/タンをストレートで下し2連覇を達成。男子ダブルスは韓国の徐承宰/金ウォンホが、2連覇をねらうゴー・ジーフェイ/ヌル・イズッディン(マレーシア)を2−0で制して、大会初優勝を飾った。

鉄壁の守備でマレーシアペアの攻撃をはね返した徐承宰(左)/金ウォンホが優勝。大会を通して攻守の安定感が目立った

決勝戦(7月20日)の結果は以下の通り。

【男子シングルス】

石宇奇(中国)②〔21−17、21−15〕0●アレックス・ラニエ(フランス)50分

【女子シングルス】

アン・セヨン(韓国)②〔21−12、21−10〕0●王祉怡(中国)42分

【男子ダブルス】

徐承宰/金ウォンホ(韓国)②〔21−16、21−17〕0●ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)38分

【女子ダブルス】

譚寧/劉聖書(中国)②〔21−15、21−14〕0●ティナー/タン(マレーシア)45分

【混合ダブルス】

蒋振邦/魏雅欣(中国)②〔21−19、16−21、21−15〕1●デチャポル/スピッサラ(タイ)62分

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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投稿日:2025/07/20

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