【ジャパンオープン2025】「世界ランク1位のアン・セヨン選手と球を交えたことが大きな収穫」(郡司莉子)<準決勝/選手コメント−3>

7月19日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた、日本選手のコメントを紹介する。

女子シングルス
郡司莉子
準々決勝は韓国のアン・セヨンに0−2で敗戦

――昨日よりもさらに多い観衆の中でプレーしたが?

昨日と入場の仕方も全然違って、すごく楽しかったです。これが上位のランクの試合なんだなという緊張感もありましたし、その場に慣れていない自分からしたら、ちょっと雰囲気が違うなと圧倒されたところもありましたけど、トップランカーは、これが当たり前と考えると、すごいなと思いました。

――試合の感想は?

簡単な点数はくれないし、一つひとつのラリーが濃い。自分のやりたいことを、なかなかやらせてもらえず、難しさを感じました。やっぱり、昨日とは違って、自分からスピードを出そうと思っても出させてもらえない場面が続いて、一つひとつの球が高かったり、短かったりして、取るので必死という状況。自分からラリーをつくる展開にできなかったです。少し甘い球が来たときに、食いついたらカウンターを食らう。動きを読んで球出しをしているなと思いました。自分がいい体勢で入っても、自信を持って打った球をうまくかわされて、自分がどんどんきつくなる展開が多いと感じました。その中でも、自分から攻めていける場面を一つでも多くつくっていけたら、点数につながっていくのかなと思いました。

――この試合の経験を、今後にどう生かしたい?

あのラリーをベースにできるように、体力面をもっと上げていかないといけないと思います。基礎的なロブやクリアーの高さを調整しつつ、深く打つのを当たり前にして、次の球をねらえるように動き続けないといけない。ずっと後手になってしまうと、やはり点数は入ってこない。あのペースが当たり前で1時間、1時間半という試合ができるように、もう一度基礎体力をつけて、あの球に慣れていけるように、練習していきたいです。

――大会を通しての収穫、手応えを感じたプレーは?

今までチャンスをものにできずにきたけど、昨日、チャンスをつかんで、この舞台に立てたのは成長。自信につながるかなと思います。攻めを意識して練習に取り組んできたので、スピードを上げてタッチの変化を出すところや、後ろからつないで前で相手の足を止めるプレーは、できていたかなと思います。

――試合後は笑顔が見えたが

この舞台で戦えたことを幸せに感じました。地元で国際大会を戦うことは、なかなかないので、こんなにたくさんの人に見ていただけて、すごく幸せでした。その中で世界ランク1位のアン・セヨン選手と球を交えたことが、自分の中で大きな収穫だと思っています。

――今後に向けて

今日の試合の反省、感じたことを、もう一度考えて、どういうところが必要か整理して、来週また準備して挑みたいと思います。

――SUPER750で4強という成績について

SUPER750以上でベスト4は初めてですけど、これが続けられるように、気を引き締め直したいです。海外の選手からも意識されるようになるかなと思うので、しっかり勝ちを拾えるように、どんどん成長していけたらと思います。

取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

Amazon

楽天ブックス

スポーツクリック

定期割

販売部
(0120‐911‐410)

投稿日:2025/07/19

人気記事ランキング

閉じる