7月18日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)は、各種目準々決勝が行なわれた。ここでは、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた、日本選手のコメントを紹介する。
女子シングルス
郡司莉子
準々決勝は中国の韓悦に2−0で勝利。
――試合を振り返って
格上の相手に精いっぱいやって、いい手ごたえの中で勝てたのでよかったです。1点目からマックスのスピードでいったので、1ゲーム目のイレブンまではすごくきつかったですけど、我慢して耐え抜いて1ゲームを取れたのは大きかったです。世界ランク1ケタの選手は、ほぼやったことがなかったので、どんな感じなんだろうと思っていましたけど、今日は本当にギリギリで取って、捨て身で打った球が入ったからよかった。あれが、まだ1本、2本先があると考えると(世界トップの戦いは)キツイなと思いました(苦笑)。
――序盤、スピードを上げても前後に大きく振られたが?
「我慢、我慢、我慢、これが通常!」と頭で言い聞かせていました。今までの自分なら、あそこで我慢ができなくて、自分から仕掛けてアウトになっていた。もう1回クリアーで押し返したり、もう1回つなぎの球を入れたりということが、今日はできていた。そこで、相手が先にミスしてくれて、あそこまで我慢しないと1点取れないんだというのが、身に染みてわかりました。
――最初から全力で動いたら、体力切れが怖かったのでは?
1ゲームを取り切ったところから、アドレナリンが出て、キツイという感覚があまりなかったです。1ゲーム目のイレブンまでは、すごい息が上がって、頭がクラクラして、沸騰しているような感覚でした。そこを越えたら、少し落ち着いて、相手も我慢できずに(少し強引に)打ってきてくれたので、レシーブにまわれて落ち着く一本になったと思います。
――世界ランク1ケタの選手に通用した部分は?
今大会は、ラウンドからのクロススマッシュがいつもよりいいところに入ってくれているので、自信を持って打てているのが大きいです。あと、今日もショットがいい選手なので、できるだけついていけるようにと思っていたのですが、今までは取れなかった球に足が一歩出るようになったり、ラリーが1本、2本と多くなっても自分が我慢できるところが、今日は見えたかなと思います。
――ジャパンオープン初出場で、4強進出。応援もあり、楽しさが大きい?
今日も遅くまで、たくさんの人が残って応援して下さって心強いし、自分がきつい場面でも1点を取らせてもらっている感じがあります。声援のおかげで取れているので、すごく感謝しています。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳
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