【ジャパンオープン2025】渡邉航貴が周天成とのタフマッチに勝利!山口茜、郡司莉子、志田&松山らが準々決勝へ!<3日目/2回戦結果>

7月17日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。1回戦に引き続き、多くの日本選手が出場。海外の強敵と激戦を繰り広げた。

男子シングルスは奈良岡功大、渡邉航貴(上写真)、西本拳太の3選手が2回戦に挑むと、難敵を撃破したのが渡邉。台湾の鉄人・周天成(チョウ・ティエンチェン)との勝負は、第1ゲームこそ相手に先制を許したが、第2ゲームは激しい攻防を渡邉が24−22で制した。ファイナルゲームに入ると、「結構キツかったけど、スピードは落とさずにプレーした」と渡邉。相手の強打をかわしながら再び競り合いに持ち込むと、12オールから6連続得点。あきらめない周天成も連続得点で差を詰めたが、最後は渡邉が振り切って21−17で勝利。1時間29分の長丁場を制し、ベスト8進出を決めた。

渡邉の勝利に続いたのは、高いパフォーマンスを発揮した奈良岡。同世代のラクシャ・セン(インド)との勝負を19本、11本に抑え、準々決勝進出を決めた。西本は台湾選手にストレート負けを喫し、2回戦敗退となった。

女子シングルスは、5回目のジャパンOP5制覇をねらう山口茜(上写真)が、韓国のシム・ユジンと激突。女王らしい安定したプレーで得点を重ねると、第1ゲームは13本で先制する。「攻撃や自分からスピードを上げる点については、昨日よりよかったと思う」という山口が、第2ゲームも相手を寄せつけずに21−15で快勝。なんなくベスト8入りを決めている。また、山口が所属する再春館製薬所の後輩である郡司莉子は、台湾選手に2−0のストレート勝ち。初出場のジャパンOPで、持ち味を発揮して準々決勝進出を決めた。

一方、優勝候補の一角でもあった宮崎友花は、前日の1回戦で仁平菜月を破ったインドネシアのプトリ・クスマ・ワルダニに敗戦。手足の長い相手に対して、強気に攻めた宮崎だったが、「あまりスピードが出なかった」となかなかポイントに結びつかない。逆に、冷静に宮崎のプレーを分析して試合を進めたワルダニが第1ゲームを17本で奪うと、続く第2ゲームもワルダニのペース。リズムをつかめない宮崎もねばり強くシャトルを追ったが、最後は振り切られストレート負け。2回戦敗退に終わった。

混合ダブルスは、緑川大輝(上写真・手前)/齋藤夏と、霜上雄一/保原彩夏がベスト8入り。緑川/齋藤はインドネシアペアに苦しんだものの、最後はファイナル勝負を制して2回戦を突破。霜上/保原はフランスのジケル/デリュウィを2−0のストレートで退け、準々決勝へと駒を進めている。男子ダブルスは、保木卓朗/小林優吾が韓国ペアに敗れ、山下恭平/緑川大輝も世界ランク1位のマレーシアペアに19本、18本で敗れている。

5ペアが2回戦に登場した女子ダブルスは、志田千陽/松山奈未が唯一準々決勝に進出した。志田/松山は、2回戦で戦った格下の香港ペアを13本、12本で退け、2人で挑む最後のジャパンOPでの初制覇に一歩前進した。志田/松山の強さが発揮した一方、中西貴映/岩永鈴は中国の賈一凡/張殊賢にファイナルゲーム19本で惜敗。1時間超えの接戦を演じたが、最後は相手に押し切られた。

2回戦(7月17日)の結果、準々決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼2回戦(7月17日)

渡邉航貴②〔16−21、24−22、21−17〕1●周天成(台湾)89分

西本拳太●0〔19−21、7−21〕②慼又仁(台湾)43分

奈良岡功大②〔21−19、21−11〕0●ラクシャ・セン(インド)54分

▼準々決勝(7月18日)

渡邉航貴 – 翁泓陽(中国)

慼又仁(台湾) − アレックス・ラニエ(フランス)

王子維(台湾) − 石宇奇(中国)

奈良岡功大 – クリスト・ポポフ(フランス)

【女子シングルス】

▼2回戦(7月17日)

郡司莉子②〔21−9、21−16〕0●邱品蒨(台湾)41分

山口茜②〔21−13、21−15〕0●シム・ユジン(韓国)31分

宮崎友花●0〔17−21、14−21〕②プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)48分

▼準々決勝(7月18日)

アン・セヨン(韓国) − 陳雨菲(中国)

郡司莉子 – 韓悦(中国)

山口茜 – ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)

王祉怡(中国) − プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)

【男子ダブルス】

▼2回戦(7月17日)

山下恭平/緑川大輝●0〔19−21、18−21〕②ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)38分

保木卓朗/小林優吾●0〔20−22、17−21〕②徐承宰/金ウォンホ(韓国)43分

▼準々決勝(7月18日)

ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア) − アルフィアン/フィクリ(インドネシア)

タンWK/アズリン(マレーシア) − 楊博軒/劉廣珩(台湾)

徐承宰/金ウォンホ(韓国) − マンWC/ティーKW(マレーシア)

王昶/梁偉鏗(中国) − テオEY/オンYS(マレーシア)

【女子ダブルス】

▼2回戦(7月17日)

川添麻依子/石川心菜●0〔14−21、17−21〕②譚寧/劉聖書(中国)50分

大竹望月/髙橋美優●0〔17−21、14−21〕②ラマダンティ/マヤサリ(インドネシア)49分

大澤佳歩/田部真唯●0〔16−21、16−21〕②李紹希/ペク・ハナ(韓国)49分

中西貴映/岩永鈴●1〔13−21、21−18、19−21〕②賈一凡/張殊賢(中国)84分

志田千陽/松山奈未②〔21−13、21−12〕0●呂樂樂/曾曉昕(香港)36分

▼準々決勝(7月18日)

譚寧/劉聖書(中国) − ラマダンティ/マヤサリ(インドネシア)

李紹希/ペク・ハナ(韓国) − 賈一凡/張殊賢(中国)

鄭ナウン/李ヨヌ(韓国) − ティナー/タン(マレーシア)

志田千陽/松山奈未 – 孔熙容/キム・ヘジョン(韓国)

【混合ダブルス】

▼2回戦(7月17日)

緑川大輝/齋藤夏②〔23−21、18−21、21−14〕1●マルワー/シャーナウィ(インドネシア)61分

霜上雄一/保原彩夏②〔21−11、21−19〕0●ジケル/デリュウィ(フランス)42分

▼準々決勝(7月18日)

緑川大輝/齋藤夏 − 馮彦哲/黄東萍(中国)

鄧俊文/謝影雪(香港) − デチャポル/スピッサラ(タイ)

霜上雄一/保原彩夏 – チェンTJ/トーEW(マレーシア)

ゴーSH/ライSJ(マレーシア) − 蒋振邦/魏雅欣(中国)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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投稿日:2025/07/17

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