7月17日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げた、日本選手のコメントを紹介する。
男子シングルス
渡邉航貴
2回戦は周天成(台湾)に2−1で勝利。
――長い試合を制したが?
第2ゲームが、本当にキツかった。相手もキツいのが見えていたけど、向こうは1ゲームを取っているから攻めの気持ちがすごく強かった。それでも、ファンの皆さんの応援の力もあって、自分も最後までしっかりと足を動かして泥くさくできたと思います。
――長身の相手の強打を封じるために、低い球を徹底していた
そうですね。ただ、相手のリフトネットがすごく(ネット前)ギリギリでくるので、それはロブを上げざるを得ない。ネットに切りにいったらプッシュがくるから。ロブを上げるしかなくなって、2ゲームの後半はボディスマッシュを何回もたたき込まれた。でも、戦い方は変えませんでした。(強打された場合は)レシーブするしかない。このパターンが弱点だなんて思わせたくないから、何回もトライしていって、取って守ることが終盤はできた。
――2ゲーム目の終盤は、際どい展開
引かないようにしようという気持ち。球が上がってきたら、とりあえず球を沈めて、相手に打たせず、自分が打つ展開を増やそうと思っていました。
――ファイナルゲームの入り方は?
自分も結構キツかったけど、スピードは落とさずにプレーして、相手が打ってくる球をレシーブしようという気持ちでやっていました。序盤、相手が(インの球を)見逃したり、勢い任せのスマッシュをミスしていたので。多分、11点のインターバルから一気にいきたいんだろうなと思ったから、とにかく離されず、1点でも2点でもリードしておこうと思ったし、自分も最後にいけるようにと思っていました。
――キツい時に相手の状態を見えていたのは、変化では?
今までだったら、自分のミスを責めていたけど、コーチ席の(佐々木)翔さん、遠藤(大由)さんが「自信持って、ハッキリ」と言われて、ミスしても、やられてもいいから、ハッキリやろうと開き直れた。
――ワタナベコールが大きかった
応援の力で勝ったんじゃないかなと、すごく自分でも思います。この勝ちは、最近の自分にとっては、あまりない勝ちなので、すごくプラスになる。気持ちを落とさずにできたのは、自信になる。ああいう戦いをもっと増やしたい。キツい中で勝てることは、めっちゃ大事。今の自分にとって、超嬉しい。相手を削って気持ちで負けなかったことは、プラスだと思っています。
――準々決勝に向けて
どんな選手がきても、自分のプレーを発揮するだけ。泥くさく、小さい体なりに頑張っていきたい。もちろん、ベスト4に入りたいけど、今は自分のプレーを出せたという試合をすることの方が、今後の自分にプラスになると思っている。とにかく自分のプレーを出せればと思います。
取材・文/平野貴也、バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳
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