7月16日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)2日目は、各種目残りの1回戦が行なわれた。初日の1回戦に引き続き、多くの日本選手が出場。海外の強敵と、激戦を繰り広げた。
女子シングルスは山口茜、宮崎友花(上写真)、仁平菜月の3選手が初戦に挑み、山口と宮崎がそれぞれ2回戦に進出した。宮崎は、スコットランドのカースティ・ギルモアと対戦。地元開催に「少し緊張もあったし、硬いプレーもあった」と振り返った宮崎だが、第1ゲームを15本で先制する。続く第2ゲームは、相手のパワーに押される場面もあったが「相手がリードした場面でも、しっかり我慢ができた」と、ねばり強く応戦。最後は競り合いを先に抜け出し、21−18で勝利。「優勝をねらっている大会」という宮崎が、初戦をしっかり勝ちきった。
山口はミア・ブリックフェルト(デンマーク)に2−0で快勝。「自分からスピードを上げて戦うというよりは、できるだけ丁寧にやろう思った」という山口が、長身の相手の動きを封じながらミスを誘い9本、12本で圧倒した。インドネシアの若手選手と対戦した仁平菜月は、第2ゲームで好ラリーを展開する場面もあったが、後半に振り切られ初戦突破はならなかった。
男子ダブルスは、保木卓朗(上写真・左)/小林優吾、霜上雄一/野村拓海、そして三橋健也/岡村洋輝の3ペアが1回戦を戦い、日本勢一番手の保木/小林が2回戦へと勝ち上がった。台湾ペアと対戦した保木/小林は、相手の攻撃をしっかり抑えてポイントを加算。第1ゲーム14本、第2ゲームも12本に封じて完勝した。
女子ダブルスは福島由紀/松本麻佑が韓国ペアに敗れたが、今大会が2人での国内ラストマッチとなる志田千陽/松山奈未(上写真・左)が保原彩夏/廣上瑠依との日本ペア対決に2−0で快勝した。男子シングルスは、奈良岡功大が右肩の故障明けとなったアンソニー・S・ギンティン(インドネシア)にストレート勝利。攻撃的なプレーを増やしているという日本のエースが、第2ゲームこそ接戦になったが、ここをしっかり振り切って2回戦に駒を進めている。混合ダブルスは、霜上雄一/保原彩夏が2−0で勝利し、初戦を突破している。
1回戦(7月16日)の結果、2回戦の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(7月16日)
奈良岡功大②〔21−13、21−19〕0●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)53分
▼2回戦(7月17日)
渡邉航貴 – 周天成(台湾)
西本拳太 – 慼又仁(台湾)
奈良岡功大 – ラクシャ・セン(インド)
【女子シングルス】
▼1回戦(7月16日)
山口茜②〔21−9、21−12〕0●ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
仁平菜月●0〔10−21、16−21〕②プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)46分
宮崎友花②〔21−15、21−18〕0●カースティ・ギルモア(スコットランド)46分
▼2回戦(7月17日)
郡司莉子 − 邱品蒨(台湾)
山口茜 – シム・ユジン(韓国)
宮崎友花 – プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)
【男子ダブルス】
▼1回戦(7月16日)
保木卓朗/小林優吾②〔21−14、21−12〕0●李芳任/李芳至(台湾)35分
霜上雄一/野村拓海●1〔21−10、15−21、11−21〕②王昶/梁偉鏗(中国)52分
三橋健也/岡村洋輝●1〔21−15、20−22、19−21〕②チェン/スミス(アメリカ)64分
▼2回戦(7月17日)
山下恭平/緑川大輝 – ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)
保木卓朗/小林優吾 – 徐承宰/金ウォンホ(韓国)
【女子ダブルス】
▼1回戦(7月16日)
福島由紀/松本麻佑●0〔17−21、19−21〕②鄭ナウン/李ヨヌ(韓国)58分
原菜那子/清瀬璃子●0〔19−21、12−21〕②張淨惠/楊景惇(台湾)50分
小西春七/平本梨々菜●0〔16−21、14−21〕②孔熙容/キム・ヘジョン(韓国)48分
志田千陽/松山奈未②〔21−13、21−11〕0●保原彩夏/廣上瑠依37分
▼2回戦(7月17日)
川添麻依子/石川心菜 – 譚寧/劉聖書(中国)
大竹望月/髙橋美優 – ラマダンティ/マヤサリ(インドネシア)
大澤佳歩/田部真唯 – 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
中西貴映/岩永鈴 – 賈一凡/張殊賢(中国)
志田千陽/松山奈未 − 呂樂樂/曾曉昕(香港)
【混合ダブルス】
▼1回戦(7月16日)
霜上雄一/保原彩夏②〔21−9、21−8〕0●ウォンTC/リムCS(マレーシア)28分
▼2回戦(7月17日)
緑川大輝/齋藤夏 – マルワー/シャーナウィ(インドネシア)
霜上雄一/保原彩夏 – ジケル/デリュウィ(フランス)
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/菅原淳
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