7月15日にBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(東京体育館/Super750)が開幕した。世界のトップランカーが集結する大会で、日本勢はライバルたちと激しい競り合いを展開。大会初日は、各種目1回戦の半分を実施している。
男子シングルスは西本拳太(上写真)、渡邉航貴、田中湧士の3選手が初日の1回戦に登場し、西本と渡邉が2回戦に進出した。初戦から世界ランク4位のジョナタン・クリスティ(インドネシア)と対戦した西本は、第1ゲームを13本に抑えて先制すると、続く第2ゲームも主導権を渡さず21−12で勝利。「今日は相手のミスに助けられた部分もあったけど、(自分から)ミスを誘うことができたし、自分自身のショットもよかった」と、快勝を振り返った。
渡邉は、アイルランド選手に第1ゲーム前半でリードを奪われる展開から、逆転に成功。第2ゲームも「相手が疲れているのも見えたし、こっちの土俵に持ってくれば大丈夫という自信があった」と、ねばり強い戦いを見せて1回戦を突破している。
女子シングルスは、郡司莉子がパリ五輪銅メダルのグレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)に2-0で勝利。「ラリーをしっかりやれば、チャンスはあると考えていた」と、本調子ではない相手からペースをつかみ白星につなげた。ジャパンOP初出場の杉山薫は、韓国の金ガウンを相手にファイナルゲームまで持ち込むも、最後は失速。「フィジカル面の課題が出てしまった」と、悔しい敗戦を振り返っている。
4ペアが1回戦を戦った女子ダブルスは、すべてのペアが白星を獲得。シードの中西貴映(上写真・奥)/岩永鈴は、マレーシアペアに連続失点を許して先制を奪われたものの、第2ゲーム、3ゲームは自分たちのリズムを取り戻して逆転勝ち。「2、3ゲームは、相手の好きな形から自分たちの好きな形に持っていくことができた。先に相手が崩れてくれた」(中西)
大竹望月/髙橋美優は、中国の李怡婧(リ・イージン)/羅徐敏(ルオ・シーミン)を相手に、ねばり強い戦いを見せファイナルゲーム12本で勝利。大澤佳歩/田部真唯はタイペアに、川添麻依子/石川心菜はインドペアにそれぞれ2-0のストレート勝ちを収めて、2回戦に進出している。
混合ダブルスは、日本勢一番手の緑川大輝(上写真・左)/齋藤夏と、リザーブからの繰り上がり出場となった渡辺勇大/大澤陽奈が激突。第1ゲームは、2-11の劣勢から逆転した緑川/齋藤が21−19で先制する。なんとか勝利を手繰り寄せたい渡辺/大澤も、第2ゲームを競り合いの末に取り返してファイナルゲームに持ち込んだが、その最終ゲームは、緑川/齋藤が大きくリード。そのまま終盤までリードを広げた緑川/齋藤が、難敵を下し、2回戦進出を決めている。「これまで勝てなかった勇大さんに勝てたのが、素直にうれしいです」(緑川)
また、男子ダブルスは、初日前半に組まれた混合ダブルスに出場している緑川が、山下恭平とのペアで王齊麟/邱相榤(台湾)と対戦。第1ゲームを17−21で奪われる展開となったが、我慢強く戦い抜いて逆転勝利。緑川は、2種目で初戦を突破している。
7月15日に行なわれた1回戦の結果、16日(残りの1回戦)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(7月15日)
渡邉航貴②〔22−20、21−13〕0●ナット・グエン(アイルランド)64分
西本拳太②〔21−13、21−12〕0●ジョナタン・クリスティ(インドネシア)45分
田中湧士●0〔9−21、17−21〕②慼又仁(台湾)41分
▼1回戦(7月16日)
奈良岡功大 – アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
【女子シングルス】
▼1回戦(7月15日)
水津愛美●0〔21−23、18−21〕②ミシェル・リー(カナダ)56分
郡司莉子②〔21−10、21−12〕0●グレゴリア・マリスカ・トゥンジュン(インドネシア)35分
杉山薫●1〔14−21、21−17、12−21〕②金ガウン(韓国)67分
▼1回戦(7月16日)
山口茜 – ミア・ブリックフェルト(デンマーク)
仁平菜月 – プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)
宮崎友花 – カースティ・ギルモア(スコットランド)
【男子ダブルス】
▼1回戦(7月15日)
山下恭平/緑川大輝②〔17−21、21−16、21−19〕1●王齊麟/邱相榤(台湾)58分
▼1回戦(7月16日)
保木卓朗/小林優吾 – 李芳任/李芳至(台湾)
霜上雄一/野村拓海 – 王昶/梁偉鏗(中国)
三橋健也/岡村洋輝 – チェン/スミス(アメリカ)
【女子ダブルス】
▼1回戦(7月15日)
中西貴映/岩永鈴②〔17−21、21−8、21−8〕1●オンXY/ティン(マレーシア)56分
川添麻依子/石川心菜②〔21−13、21−7〕0●S・パンダ/R・パンダ(インド)32分
大竹望月/髙橋美優②〔15−21、21−17、21−12〕1●李怡靖/羅徐敏(中国)67分
大澤佳歩/田部真唯②〔21−14、21−13〕0●スキタ/オルンニチャ(タイ)44分
▼1回戦(7月16日)
福島由紀/松本麻佑 – 鄭ナウン/李ヨンウー(韓国)
原菜那子/清瀬璃子 – 張淨惠/楊景惇(台湾)
小西春七/平本梨々菜 – 孔熙容/キム・ヘジョン(韓国)
志田千陽/松山奈未 – 保原彩夏/廣上瑠依
【混合ダブルス】
▼1回戦(7月15日)
緑川大輝/齋藤夏②〔21−19、21−23、21−14〕1●渡辺勇大/大澤陽奈60分
▼1回戦(7月16日)
霜上雄一/保原彩夏 – ウォンTC/リムCS(マレーシア)
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