【選手コメント】「期待をプレッシャーにするのではなく、背中を押してもらえる力に変えたい」(山口茜)

7月15日、ワールドツアーSUPER750のダイハツ・ジャパンオープン(東京体育館)が開幕する。日本代表は、7月9日、味の素ナショナルトレーニングセンターで行なわれている日本代表合宿をメディアに公開。練習後、注目選手が囲み取材に応じた。

ここでは、女子シングルスに出場する山口茜、宮崎友花のコメントを紹介する。

山口茜

――現在のコンディションは? 昨年末にケガをして、復帰後はスピードが課題だと話していたが

(5月末から6月にかけての)マレーシアマスターズ、シンガポールオープン、インドネシアオープンでは、スピードは上がってきたけど、その中でのコントロールや精度がよくないというところはあったのですが、全日本実業団までの間にいい感じで修正できたのかなと思っていて。今は、ある程度いい状態かなと思います。

――ジャパンオープンでは、大会史上最多の5回目の優勝に期待がかかる

もちろん期待に応えたい気持ちもありますし、自分自身もできることなら優勝したいという気持ちもありますが、客観的に見て、今の状態でなかなか勝つのが難しいなと思う選手もたくさんいます。自分自身はその期待をプレッシャーに思うというよりは、背中を押してもらえるような形で力に変えてと思っています。どんどん向かっていくようなプレーをして、結果がついてきたらうれしいなという感じです。

――大会史上最多の優勝という記録は、意識はしていない?

いいプレーをしたいというのが一番で、それができなかったらちょっと嫌だなという方のプレッシャーはありますけど。もう4回も優勝しているので(笑)、正直、自分の中では史上最多とかといったことはあまり意識はしていないです。

――昨年は、オリンピック後でいい状態でもない中で、山口選手を勝たせてあげたいという応援がすごく印象的だったが、今年はどんな応援を期待したい?

去年の大会後半は、観客の中で誰かが先陣を切って盛り上げてくれて、それで会場が一体になっていった感じがあり、自分もそれに乗っていけた。誰かに期待したいです(笑)。また大会前半は、自分がミスをしても、観客の皆さんに可能性を感じさせるくらい、積極的で、アグレッシブなプレーをしていけたらいいのかなと思っています。

宮崎友花

――ジャパンオープンの印象は

海外の大会よりも落ち着いた雰囲気があり、他の大会とはちょっと違う。まだまだ自分は気持ちの面で安定していないので、そういうときに気持ち的に引っ張られるところがある。そこで焦ってしまうとミスにもつながってしまうので、メンタル的にもジャパンオープンでは少しやり方を変えていかないといけないのかなと思います。

――昨年の全日本総合で優勝して、周囲からの注目も高まっている。その中で、日本のファンに見てもらう機会になるが、どんなプレーを見てほしい?

小さい子どもたちに自分のことを憧れの選手だと言ってもらうことが多くて、すごく感謝しています。自分自身のプレーで魅力を感じてもらえるように、いい姿を見せられるようにしたいです。

――ジャパンオープンへ向けた意気込みを

ジャパンオープンは優勝をめざしているので、しっかりチャレンジをして優勝できるように頑張ります。

――ジャパンオープンで勝ちたい理由は?

やっぱり日本の大会でもありますし、国内での国際大会でいい結果を出していないので、すごく悔しい思いもあります。今年は、日本人として日本の大会で優勝したいという思いがあります。

――今シーズン、目標としているところは

今年はジャパンオープンとワールドツアーファイナルズでの優勝を大きな目標として掲げています。

構成&写真/バドミントン・マガジン編集部

 

投稿日:2025/07/13

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