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【選手コメント】「カナダで今までとは違う自分で勝てた。ジャパンオープンでも新しい自分を出して、勝ちたい」(西本拳太)

7月15日に、ワールドツアーSUPER750のダイハツ・ジャパンオープン(東京体育館)が開幕する。日本代表は、7月9日、味の素ナショナルトレーニングセンターで行なわれている日本代表合宿をメディアに公開。練習後、注目選手が囲み取材に応じた

ここでは、男子シングルスに出場する西本拳太、渡邉航貴のコメントを紹介する。

西本拳太

――現状のコンディションは?

カナダオープンから帰国したばかりで、少し時差ボケと多少の疲れはありますが、ジャパンオープンに向けて、しっかり気持ちも体も準備していきたいなと思います。

――カナダオープンで優勝。どういったところがよかったか

僕自身としては、正直なところコンディションやプレーの質を含め、そこまでよくない中、拾い切れた勝ちだと感じています。そういう意味では、今までとは違う西本拳太で勝てたというのはあるので、引き出しが一つ増えたのかなと思っています。悪いなりに点数の取り方、相手との少しの駆け引きといったところで、最後の1、2点を取り切れて勝てたのがよかったと自分自身は思っています。そういう意味で、自信になったかなと思います。

――1回戦は、ジョナタン・クリスティー(インドネシア)と対戦する。組み合わせの感想は

最近はあまりやっていないので、第4シードの選手ではありますが、シードは関係なく、勝つチャンスもあると自分自身では思っています。お互いにアタックする中で、どちらが先に点を欲しがってミスをするか、逆にレシーブで優位に立つかというところもあると思う。いろんな点数の取り方という先週学んだことを含め、違う自分も出せればなと思います。

――ジャパンオープンでは、2022年大会で優勝しているが

そのときは大阪での大会だったので、次は東京で優勝できればと思っています。かつて、あれ以上に気持ちいい瞬間はなかったので、またあの瞬間を味わえるように頑張りたいです。

――あのときは苦しい接戦を観客の声援もあり、ものにした。日本の観客の後押しも大事になる?

はい。日本のファンの方、そして子どもたちの声援がすごく僕の背中を押してくれました。欲を言うなら、僕がミスってしまったとき、ため息だけはちょっと我慢していただければ、うれしいなと思います(笑)。僕がダメなときこそ、たくさんの声援を送っていただけるとうれしいです。

――あらためてジャパンオープンでどんなところを見てほしい?

パリ五輪に出場した選手もたくさん出場しますし、僕自身、優勝しかねらっていません。皆さんにそのプレーを見ていただきたいなと思うので、しっかり自分も100パーセントの準備をしたいと思っています。

渡邉航貴

――今年はなかなか苦しい戦いが続いていると話していたが、今日の練習では、元気な声が出ていた

気持ちで上げていくしかないかなと。いくらケガがあるといっても、それを言っていたら自分のモチベーションが下がるだけ。日本代表合宿はレベルの高い練習ができるので、合宿に入る前から、気持ちを切り替えようとモチベーションを上げてきました。それでこそ結果がついてくるんじゃないかなと。試合では緊張すると思いますが。頑張ります。

――1回戦はアイルランド選手と対戦する。組み合わせについては

誰と当たっても強いんですが、今の自分でしっかり勝たないといけない相手かなと思います。勝てば、そのあとシードと当たることになりますが、ドローを見た瞬間に気持ちが高まったところはあり、やる気が出てきました。日本で開催するので、1回戦から声を出してプレーしたいと思っています。燃えています。

――モチベーションが高まってきたきっかけは?

5月のシンガポールオープン、6月のインドネシアオープンが終わってから、ケガもあり少し休んでいたのですが、それを機に自分の考え方を変えました。去年、なんでコンスタントに勝てたのかなと思ったら、それはやっぱりチャレンジャーの気持ちだったから。少し勝てて、世界ランキングも11位まで上がったりして、ちょっと調子に乗って、「このままトップ10にも」と簡単に思っていたけれど、現実はそんなに甘くなかった。だから、この先は、ずっとチャレンジャーでいくと決めました。挑戦者として、力を出し切ることが大前提だと思っています。

 

構成&写真/バドミントン・マガジン編集部

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