【選手コメント】「シダマツらしいプレーをしたい。まずは1回戦を見に来てほしい」(志田千陽)「1秒でも長くコートに立ちたい思いが強い」(松山奈未)

7月15日に、ワールドツアーSUPER750のダイハツ・ジャパンオープン(東京体育館)が開幕する。日本代表は、7月9日、味の素ナショナルトレーニングセンターで行なわれている日本代表合宿をメディアに公開。練習後、注目選手が囲み取材に応じた。

ここでは、女子ダブルスに出場する志田千陽/松山奈未のコメントを紹介。志田/松山はこの前日の7月8日、7月のダイハツ・ジャパンOP、中国OP、8月の世界選手権の3大会を最後に、ペアを解消することを発表している。

志田千陽&松山奈未

――ジャパンオープンは、どういった気持ちで臨むか

志田 国内で行なわれる国際大会は少なく、自分たちもすごく思い入れがあるのですが、思い入れがある分、硬くなってしまったり、今までいい成績が残せていないイメージがあります。自分たちのケガなどもあり、国際大会に出場するのも久しぶり。緊張感はあると思うので、しっかり準備をしていきたいですし、シダマツらしいプレーをして優勝をめざしていけたらいいなと思います。

松山 ジャパンオープンの土日の雰囲気を味わいたいという思いがあります。1日でも、1秒でも長くコートに立ちたいという思いが強いです。

――松山選手は、コンディションはどれくらい戻ってきている?

松山 コンディション自体は大丈夫ですが、練習の部分でもっとやらないと、まだまだ試合で出せるところまでにはなっていないかなと思うので、合宿をしっかりやって、いい状態にしたいなと思っています。

――シダマツとしてペア解散の発表をした。発表をして気持ち的には楽になった?

志田 だいぶ楽になったかなと思います。こういう経験は自分たちも初めてで、いつもシダマツを見て応援してくださっている方々に、そのような報告をするというのは困惑させてしまうというのもわかっていたし、どういう声がくるのかというのも想像できなかったので、自分の中では怖さもありました。いろんな意見があると思うんですけど、しっかり腹をくくった状態で今日は練習できたので、逆によかったかなと思っています。

――シダマツとしては、残り3大会。残り3大会と誰の目にも明らかな中で、大会に臨むわけだが

松山 ずっと隠しているような状態から、やっと言えたという安心感というところでの気持ちの変化もあります。この3大会の自分たちのかける思いというところを、周りに対して宣言できたところもよかったのかなと思います。温かく見届けてほしいです。

――国内では最後の大会になる。それだけに、また思いも大きくなるのではないか

志田 試合に入ってみないとわからないところもありますが、今まで色々な経験をしてきました。プレッシャーは少なからず出てくると思いますが、それを感じてしまうだけではもったいない。皆さんには変わらない目で見ていただけたらうれしいです。自分たちは負けず嫌いな二人ですし、負けたくないという気持ち一つで試合に入れたら強いと思う。準備をしっかりして、試合ではあまり国内最後ということを意識しすぎずにできたらいいのかなと思っています。

――ペアの解消を発表して以降、ファンからの反響をどのように感じていますか

志田 自分たちも緊張しながら会見をやってから、温かいコメントがたくさん届いて、あらためてシダマツとしてたくさんの方に応援してもらって、サポートしてもらって、ここまで来られたんだなという気持ちがあります。コメントから、同じ熱をもって一緒に戦ってくれたファンもいたんだなとわかって、あらためてうれしかったです。いただいた愛を自分たちは返すだけだと思うので、そういう気持ちで残りの3大会をやっていきたいなと思っています。

松山 批判的な言葉がくるかなと覚悟していて、すごく怖いなと思っていたんですけど、本当に温かい言葉が多くて、そこまで愛してもらったシダマツは幸せだったなと思います。

――ジャパンオープンが国内の大会で見られる最後の大会ということで、チケットを購入しようというファンもいるはず。何回戦のチケットを買えばいい?

志田 まずは1回戦(笑)。「明日も来たいな」と思えるような試合を、まず1回戦ですることが自分たちの役目だと思うので、まずは1回戦を見に来てもらえるようにお願いしたいですね。

 

構成&写真/バドミントン・マガジン編集部

 

投稿日:2025/07/13

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