2025年の日本代表選手12名を擁するBIPROGYが、7月4日、東京都江東区の有明スポーツセンターで公開練習を行なった。
男子10選手、女子9選手のチーム全員が練習に参加。選手紹介、フォトセッションのあとに、約1時間、練習を行なった。ストレッチやウォーミングアップのあとに、種目別にコートに入って、ノックや試合形式などで羽根を打った。
BIPROGYは6月末の全日本実業団では、男子はベスト4、3連覇をねらった女子は準優勝。悔しい結果に終わったが、「7月以降は個人戦が多いので、日本代表選手は国際大会で結果を残してほしい。11月に開幕するS/Jリーグでは、全日本実業団の悔しさを晴らせるように優勝したい」(早川賢一・男子監督)、「この悔しさを次のS/Jリーグでは優勝という形につなげられたら」(平山優・女子監督)と、男女両監督は今後に向けての抱負を語った。
日本代表選手にとっては、7月15日に開幕するダイハツ・ジャパンオープン、8月にフランス・パリで行なわれる世界選手権が大きな目標となる。男子シングルスの渡邉航貴、男子ダブルスの三橋健也/岡村洋輝、女子ダブルスの中西貴映/岩永鈴は、練習後の囲み取材で大会に向けて意気込みを語った。
渡邉航貴
「今年は自分の中で納得いく試合ができていない印象なので、少しずつでも自分のいいプレーを出せるようにと思って練習しています。ジャパンオープンは国内で一番大きい国際大会。各国の強い選手が出て、優勝したい大会です。ただ、今年はあまり勝てていないので、まずは自分のプレーを出して、勝ちにつなげられれば。来週の日本代表合宿からしっかり頑張っていきたいです」
三橋健也(右)&岡村洋輝
岡村「最近は、海外での大会では、いい試合はできるけれど勝ち切れないというのが続いているので、一つずつ課題をつぶしていけるように頑張るだけだと思っています。僕たちの強みは攻撃力。課題はサービスまわりやレシーブなど一つ一つのプレーをもっと磨いて、あと1点をものにする力をつけること。ジャパンオープンは、子どものころから憧れている大会。出場できることを誇りに思いますし、日本の皆さんの応援を力にして頑張りたいです」
三橋「ワールドツアーでは自分たちが1ゲームを取っても、そこから海外の選手にはいろいろな引き出しや経験があり、対応できなくなることが多い。いろいろなことをイメージして毎日練習しているという感じです。ジャパンオープンは、昨年はベスト8だったので、準決勝、決勝という舞台で試合をしたいです。攻撃力は自分たちの武器だと思うので、その攻撃力が生かせるような展開にして、最終的に勝ちにつなげられればと思います」
中西貴映(右)&岩永鈴
中西「お互い元気な状態で戦えれば、世界のトップの選手とも勝負ができるというのを、5月、6月のシンガポール・オープン、インドネシア・オープンで感じたので、この調子で引き続き頑張っていけたらいいのかなと思います。調子がいいときは、岩永の前の仕掛けで勝負ができている。今後は、私自身がリスクを冒してでも点数を取りにいく場面も少し増やしていけるように、練習から取り組んでいかなくてはいけないと思っています。ジャパンオープンではベスト4だった昨年以上の結果をめざしたいですし、優勝したい気持ちもありますが、まずは一戦一戦。二人で1本ずつ積み重ねていくのを大事に、楽しく頑張りたいです」
岩永「私がケガをしていた時期はすごく難しかったのですが、最近は痛いところもなく、試合ができるようになって、自分がやりたいプレーをしっかり出せるようになってきたので、すごく成長できているかなと思います。ジャパンオープンは昨年ベスト4に入ることができたので、今年はそれ以上の成績を残せるように頑張りたいです。また、今年の世界選手権ではメダル獲得を目標にしているので、世界選手権に合わせて二人で準備していけたらと思っています」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部