4月12日に開幕した関西学生春季リーグ戦は5月6日、滋賀県の皇子が丘公園体育館にて1、2部の最終戦が行なわれ、それぞれの順位が決定した。
春の王座を争う1部リーグは、昨年の秋季リーグで13年ぶりの関西制覇を果たした立命館大が、1次リーグで一つも星を落とさず、上位リーグでもBブロック2位の京都産業大を5-0と圧倒。秋の勢いそのままに最終日を迎えた。
一方、Bブロック1位は昨春の王者・龍谷大だ。1次リーグでスコア上はやや苦戦の跡も見られたが、上位リーグではAブロック2位の甲南大を5-0で一蹴。昨秋のリベンジを期し、立命館との最終戦に挑んだ。
第1、第2シングルスともにファイナルにもつれる接戦だったが、いずれもものにしたのは龍谷大。まず丸山拓海が主将の意地を見せて2年生の川口聡太に逆転勝ちすると、1年生の中塚悠太が新人らしからぬ冷静な試合運びで、相手主将の笹井力斗をファイナル18本で破ってみせた。
立命館は第1複の永田拓己/衣川真生が相澤大智/江田和博を2-0で下して望みをつないだが、勝負は第2複で決着。龍谷大の田中孝志郎/山腰悠太が19本、16本で阿部允耶/井上結登を退け、雄叫びを響かせた。
龍谷大の春夏通じての関西制覇は20回を数える。ライバル校との拮抗した争いの行方も、今後さらに楽しみになる春の戦いだった。
【男子1部】
優勝:龍谷大
2位:立命館大
3位:京都産業大
4位:甲南大
5位:関西学院大
6位:同志社大
7位:神戸学院大
8位:関西大
取材・文/山口奈緒美
写真/石井愛子