5月2日に世界国・地域別男女混合対抗戦スディルマン杯(中国・厦門)6日目が開催され、決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。グループC1位の日本は組み合わせ抽選の結果、台湾との対戦が決定。ベスト4をかけて、戦いに挑んだ。
日本は、第1試合の混合ダブルスに前日のマレーシア戦に続き緑川大輝(上写真・左)/五十嵐有紗を起用する。連敗は避けたい緑川/五十嵐は、長身の葉宏蔚/胡綾芳に対し、第1ゲームの序盤にミスが続いて0−5。しかし、その後はすぐにリズムを取り戻して8オールにすると、五十嵐のスピーディーな攻撃を生かした展開から21−18で先制する。第2ゲームも、相手の強打に押されて7−11と先行されたが、中盤以降はねばり強いラリーからポイントを重ねて13オール。激しい競り合いを、最後は日本ペアが抜け出して、21−18で勝利した。
第2試合の男子シングルスには、予選リーグのフランス戦で勝利した渡邉航貴(上写真)が登場。相手は台湾のベテラン周天成(チョウ・ティエンチェン)だったが、第1ゲームは渡邉が軽快なフットワークから主導権を握り、21−13で先取する。第2ゲームも好調の渡邉が17−12とリードを広げたものの、驚異的なねばりを発揮した周天成が猛追。22−20で逆転に成功する。ファイナルゲームも接戦になるかと思われたが、序盤からポイントを重ねた渡邉が冷静に試合を運び、最後は21−14で勝利。日本が2−0とし、台湾にプレッシャーをかけた。
あと一つ勝てば準決勝進出が決まる日本は、第3試合の女子シングルスに山口茜(上写真)を起用。台湾の許玟琪(シュー・ウェンチー)に対し、山口は第1ゲームを9本に抑えて先制。このまま山口の圧勝かと思われたが、風の影響でショットコントロールがうまくいかず、第2ゲームは17−21で取り返された。
ファイナルゲームに入っても、山口がなかなか主導権を握れない展開が続く。それでも、センターや相手のボディまわりに集めながら少しずつラリーの先手を奪うと、中盤13オールから先に抜け出し17−14とリード。最後は相手の追い上げを21−18に抑えた山口が勝利を飾り、日本が台湾を3−0に封じて準決勝進出を決めた。日本は決勝進出をかけて、明日3日に中国と対戦する。
日本の結果は以下の通り。
■決勝トーナメント
▼準々決勝(5月2日)
日本(C組1位) 3−0 台湾(B組2位)
XD 緑川大輝/五十嵐有紗②〔21−18、21−18〕0●葉宏蔚/胡綾芳41分
MS 渡邉航貴②〔21−13、20−22、21−14〕1●周天成81分
WS 山口茜②〔21−9、17−21、21−18〕1●許玟琪60分
MD 保木卓朗/小林優吾 試合なし 王齊麟/邱相榤
WD 志田千陽/松山奈未 試合なし 胡綾芳/洪恩慈
▼予選リーグ(日本)
▼予選リーグ(結果)
▼過去のレポート
2023年大会レポート一覧は こちら
2021年大会レポート一覧は こちら
2019年大会レポート一覧は こちら
2017年大会レポート一覧は こちら
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO
販売部
(0120‐911‐410)