7月5日に開催されたBWFワールドツアー・カナダOP（カルガリー／Super500）4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。日本はエントリーがなかった混合ダブルスを除く4種目で準々決勝に進出。上位進出に向けて、海外のライバルたちと熱戦をくり広げた。
日本から4選手が準々決勝に勝ち残った男子シングルス。準決勝の切符をつかんだのは、田中湧士（上写真）と渡邉航貴だ。田中は香港の伍家朗（ン・カロン）との勝負に挑むと、第1ゲームは21-17で先制。第2ゲームは互いにポイントを奪い合う中、一度は伍家朗が15-11とリード。しかし、田中が負けじと連続得点で15オールに戻すと、その後の競り合いを23-21で制して勝利。ベスト4 進出を決めた。
渡邉（上写真）は奈良岡功大との日本人対決に挑み、第1ゲームを渡邉が先制。続く第2ゲームは、奈良岡がゲーム後半に引き離して1-1のタイに戻す。ファイナルゲームにもつれた試合は、中盤から渡邉が連続ポイントで点差を広げ、最後は21-11。90分にも及ぶ激闘を制して、準決勝進出を決めた。
奥原希望（上写真）、仁平菜月が勝ち上がった女子シングルスは、奥原が準決勝に進出した。1、2回戦を2-0のストレート勝ちしている奥原は、準々決勝で台湾の許玟琪（シュー・ウェンチー）と対戦。過去5戦ですべて勝利している奥原は、第1ゲームこそ21-18と接戦になったが、第2ゲームは9本に抑える快勝でベスト4進出を決めた。仁平はデンマーク選手と50分の熱戦を展開したが、17本、22本で敗戦。2大会連続Vはならなかった。
女子ダブルスは、中西貴映／岩永鈴が2試合連続で中国の若手ペアと対戦。ファイナルゲームとなった勝負は、中西／岩永が最終ゲームを21-11で制し、準決勝に勝ち進んだ。男子ダブルスの三橋健也／岡村洋輝は、スコットランドペアを13本、15本で抑え、準々決勝を突破している。
日本選手の7月5日（準々決勝）の結果、6日（準決勝）の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝（7月5日）
プリヤンシュ・ラジャワット（インド）②〔21−11、17−21、21−19〕１●アンダース・アントンセン（デンマーク）79分
アレックス・ラニエ（フランス）②〔21−17、21−17〕０●西本拳太43分
田中湧士②〔21−17、23−21〕０●伍家朗（香港）44分
渡邉航貴②〔21−18、16−21、21−11〕１●奈良岡功大90分
▼準決勝（7月6日）
プリヤンシュ・ラジャワット（インド） − アレックス・ラニエ（フランス）
田中湧士 – 渡邉航貴
【女子シングルス】
▼準々決勝（7月5日）
ベイウェン・ツァン（アメリカ）②〔21−19、21−9〕０●ローレン・ラム（アメリカ）28分
ブサナン・ンバルンパン（タイ）②〔21−12、15−21、21−19〕１●ミシェル・リー（カナダ）71分
リーネ・フォウマーク・カエスフェルト（デンマーク）②〔21−17、24−22〕０●仁平菜月50分
奥原希望②〔21−18、21−9〕０●許玟琪（台湾）41分
▼準決勝（7月6日）
ベイウェン・ツァン（アメリカ） − ブサナン・ンバルンパン（タイ）
奥原希望 − リーネ・フォウマーク・カエスフェルト（デンマーク）
【女子ダブルス】
▼準々決勝（7月5日）
中西貴映／岩永鈴②〔21−17、13−21、21−11〕１●坑姝良／張馳（中国）66分
ファタイマス／ラシカ（タイ）②〔21−12、21−17〕０●エフラー／マックフェルソン（ドイツ／スコットランド）38分
謝沛珊／洪恩慈（台湾）②〔21−18、19−21、21−16〕１●ジョリー／プレラ（インド）65分
許尹鏸／林芝昀（台湾）②〔21−16、18−21、21−18〕１●ロハウ／グエン（ドイツ）65分
▼準決勝（7月6日）
中西貴映／岩永鈴 − ファタイマス／ラシカ（タイ）
謝沛珊／洪恩慈（台湾） − 許尹鏸／林芝昀（台湾）
【男子ダブルス】
▼準々決勝（7月5日）
アストルップ／ラスムセン（デンマーク）②〔27−25、21−13〕０●ソンダーガード／トフト（デンマーク）41分
三橋健也／岡村洋輝②〔21−13、21−15〕０●C・グリムリー／M・グリムリー（スコットランド）34分
レーン／ベンディ（イングランド）②〔21−16、21−19〕０●蘇敬恒／林秉緯（台湾）39分
ケアー／ソガード（デンマーク）②〔21−11、16−21、21−14〕１●楊博涵／劉廣珩（台湾）56分
▼準決勝（7月6日）
アストルップ／ラスムセン（デンマーク） − 三橋健也／岡村洋輝
レーン／ベンディ（イングランド） − ケアー／ソガード（デンマーク）
【混合ダブルス】
▼準々決勝（7月5日）
クリスチャンセン／ボエ（デンマーク）②〔21−18、21−14〕０●パッカポン／ファタイマス（タイ）34分
盧明哲／洪恩慈（台湾）②〔21−14、21−16〕０●スミス／リー（アメリカ）29分
陳政寬／許尹鏸（台湾）②〔26−24、21−14〕０●盧震／李芷蓁（台湾）43分
トフト／マグランド（デンマーク）②〔21−18、21−11〕０●ユアン／チャン（アメリカ）29分
▼準決勝（7月6日）
クリスチャンセン／ボエ（デンマーク） − 盧明哲／洪恩慈（台湾）
陳政寬／許尹鏸（台湾） − トフト／マグランド（デンマーク）
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文／バドミントン・マガジン編集部
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