【高校選抜2024】春の大舞台で歓喜の瞬間を迎えるのは?<女子団体展望>

1、2年生の新チームで挑む『全国高校選抜大会』が、3月25日から28日まで滋賀ダイハツアリーナとYMITアリーナ(くさつシティアリーナ)で開催される。52回目となる今回の団体戦には、男女計100校が出場。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか?

ここでは、高校選抜直前企画として、バドミントン・マガジン3月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。女子団体の展望を紹介する。

◆女子団体の出場校一覧&名鑑はこちら

◆女子団体の組み合わせはこちら

4連覇をめざす柳井商工を凌駕する強豪校は、どこか!?

3年連続春夏連覇の柳井商工。今回は選抜4連覇と全国大会7連覇に挑む。写真は昨年のインターハイ優勝決定の直後

女子では、3年連続春夏連覇という偉業を達成した柳井商工(山口)が優勝筆頭候補。シングルス日本A代表に選出された宮崎友花は、海外トーナメントのため不在となるが、「非常にバランスのとれたチーム。先輩たちの伝統を引き継ぎ、『今年も柳井が主役』という意識は強い」と竹光唯至監督。昨夏も団体メンバーに入っている砂川温香や白川菜結などを中心に、春4連覇を達成できるか。

柳井商工の砂川温香。宮崎友花が不在の今大会、心身ともにタフな彼女に寄せられる期待は大きい

柳井商工に対抗したいのが、ふたば未来学園(福島)と青森山田(青森)の東北勢だ。この2校が争った東北大会の決勝では、青森山田が3-0で勝利を収めた。「5ポイントに穴がなく、総合力がある。勝ちたい気持ちも強く、クレバーな選手も多い」(青森山田・藤田真人監督)というチームは、全日本ジュニア優勝の横内美音/平本梨々菜を中心に、8年ぶりに春の頂点に立ちたい。

ふたば未来は、山北眞緖が単複のエースを務める。昨年は選抜、インターハイともに決勝で柳井商工に敗れているだけにリベンジしたいところだ。そのためには、手強い相手がひしめくヤマを勝ち上がり、準決勝で対戦が予想される難敵の青森山田を退ける必要がある。

ふたば未来学園は昨年、選抜、インターハイ(写真)ともにあと一歩で優勝を逃したが、実力は全国トップクラス。一致団結して栄冠を手にしたい
実力者の横内美音(右)/平本梨々菜をはじめとして、多くの有望選手を擁する青森山田も優勝候補の一角

そのほか、九州1位の九州国際大付(福岡)をはじめ、四天王寺(大阪)や諫早商(長崎)、埼玉栄(埼玉)といった昨夏のベスト8勢に、前年3位の作新学院(栃木)といったチームが上位候補。全日本ジュニア単優勝の松田仁衣菜がエースを務める福井工大附福井(福井)などにも注目したい。

女王・柳井商工が連覇記録を伸ばすのか、あるいは、同校以外の強豪が王座に就くのか。序盤から目の離せない展開が続きそうだ。

★男子団体の展望はこちら

第52回全国高校選抜大会

◆競技日程

3月25日(月)9:30~ 団体戦(1~3回戦)

3月26日(火)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)

3月27日(水)9:30~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)、個人戦・シングルス(1~2回戦)

3月28日(木)9:30~ 個人戦・ダブルス(準決勝~決勝)、個人戦・シングルス(準々決勝~決勝)

 

文/吉井信行

構成/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)

写真/BBM

投稿日:2024/03/22
■関連キーワード

                  

人気記事ランキング

閉じる