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【全日本総合バドミントン2023】「2ゲーム目からは自分たちらしいプレーが出せた」(櫻本絢子)<選手コメント/2日目-10>

日本一を争う「第77回全日本総合バドミントン選手権」が、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで12月25日に開幕した。大会2日目が行なわれた26日は、各種目の1回戦を実施。ここでは注目選手たちのコメントを紹介する。

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櫻本絢子(右)&宮浦玲奈
(ヨネックス)

女子ダブルス1回戦:中出すみれ/田邉裕美(龍谷大)に21−15、21−6で勝利

――今年のインカレチャンピオンとの勝負に快勝

櫻本 相手はドライブ系の速い展開が得意だというのを、昨日、動画を見て思ったので、試合をしながら自分たちが通じるようだったらそこで勝負するし、それ(速い展開)をさせないようにという作戦も考えていた。1ゲームは多少やられた部分もあったけど、2ゲームはしっかり感覚もつかめたので、そこから自分たちらしいプレーが出せたのはよかったです。

宮浦 自分たちがいい球じゃない時にドライブ系の球を打つと、きつくなる展開がありました。でも、その後はしっかりと展開を大きくしながら、空いてるスペースをうまく見つけることができて、心に余裕を持ってプレーすることができました。1ゲーム目から(シャトルが)飛ぶ飛ばないもちょっとあったので、そこをうまくつかんで試合ができたら、もっとよかったかなと思います。

――シード3ペアが棄権したことで優勝のチャンスが広がった

櫻本 勝たなきゃいけない立場ではあるとは思います。去年の総合は、自分たちが組み始めたばっかりで、正直勢いで勝ち上がった面もありますが、この1年間で海外をたくさん回らせていただいて、自分たちは経験を積むことができました。去年とは違う立場になったので、この1年で学んだ経験を大会の中で出していきたい気持ちは強い。ただ、優勝はめざしていますけど、 あまり先を見すぎずに、まずは1戦1戦と思っています。

宮浦 私は緊張したら結構硬くなるし、先を見すぎるとそこに向かって一直線に進んでしまうタイプ。絢子とは総合前に一個一個しっかりやっていこうと話していて、自分もやっぱり先を見すぎず、1個1個の試合で全力を出し切って勝つことを大事にしたいと思います。

渡邉航貴
(BIPROGY)

男子シングルス1回戦:村本竜馬(ジェイテクト)に21−14、21−18で勝利

初戦からB代表の選手と、自分と同じレベルの選手とやるということで、すごく気合も入っていました。2ゲーム目の途中で追いつかれて、厳しいゲームになったんですけど、勝ち切れたのでよかったです。今年1年はすごく海外でもいい結果を残せてきているので、その中でも全日本総合ではしっかりベスト4に、最低でもベスト4に入りたい。明日も試合はあるんですけど、勝ち上がっていくと準々決勝で常山幹太選手と当たるので。優勝したいですけど、先を見るとあまり勝てない性格なんで、そういうのは考えずに一つひとつ、とりあえずやってこうと思って頑張ります。

大林拓真
(トナミ運輸)

男子シングルス1回戦:宮下怜(明治大)に19−21、17−21で敗戦

――悔しい結果に終わった

ケガをしてしまった部分はダメでしたけど、それ以外の準備はしっかりしてきました。でも、日本の試合では、高校生や大学生などナショナル(代表)じゃない人と試合をするとわかっていて、そこでプレッシャーがかかるのも当たり前のことなのに、その準備ができていなかったと思います。

――ケガというのは?

韓国マスターズで腹筋の肉離れがあって、それが最近の練習で(痛みが)出てきてしまいました。一昨日、昨日くらいに痛くなってしまったのですが、それは言い訳。今の状況でもできることはたくさんあったと思うのに、できませんでした。

――プレッシャーは、どう感じた?

1ゲームで追いつかれて、やっと(相手が乗っているのがわかって)ちょっとヤバイなと気づきました。風とかも全然わかっていないくらい、全然、集中できていなくて(頭の中が)めちゃくちゃでした。

――第2ゲーム前や、第2ゲームのインターバルでの気持ちの切り替えは?

切り替えないといけないと思ったのですが、全然、切り替えられていなかったと思います。

――いい成績を挙げられるようになっている中で、初戦敗退。結果は、どう捉えるか

海外で試合をやれば、プレッシャーはかからない。日本の大会で、(S/J)リーグ戦もそうでしたし、これからもあると思うのですが、こういうプレッシャーがかかる場面にどう準備をするのか、課題にしていきたいと思います。

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取材・構成/吉井信行、平野貴也、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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