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【世界選手権2023】前年覇者のビクター・アクセルセンが敗れる波乱! キャロリーナ・マリーンは5年ぶり準決勝進出

BWF世界選手権2023(デンマーク・コペンハーゲン)は、8月25日、各種目の準々決勝を行ない、ベスト4が出揃った。

アクセルセンを破ったプラノイ・H.S.(インド)

男子シングルスでは、前年覇者で絶対王者のビクター・アクセルセン(デンマーク)が敗れる波乱。インドのベテラン、プラノイ・H.S.が、13-21、21-15、21-16とファイナルゲームにもつれた勝負をものにした。日本の奈良岡功大は石宇奇(中国)にストレートで勝利し、世界選手権では初のメダル獲得を確定。準決勝では、西本拳太を破ったアンダース・アントンセン(デンマーク)と対戦する。

ケガを乗り越え、2018年以来となる準決勝進出を果たしたマリーン(スペイン)

女子シングルスでは、2016年リオ五輪金メダリストのキャロリーナ・マリーン(スペイン)が、戴資穎 (台湾)を破って準決勝進出。マリーンは相次ぐケガに見舞われ、2018年に3度目の世界選手権制覇を果たして以降は苦しい時期が続いていたが、世界選手権では18年以来5年ぶりとなるベスト4入りで、メダルを確定させている。準決勝では、日本の山口茜とマリーンとの対戦となる。

 日本ペアがメダルなしに終わった女子ダブルスでは、志田千陽/松山奈未を破った陳清晨/賈一凡(中国)、福島由紀/廣田彩花を破ったアプリヤニ・ラハユ/シチ・ファディア・シルバ・ラマダンディ(インドネシア)らが準決勝進出を決めている。また男子ダブルスは、地元デンマークの大声援を背に、キム・アストルップ/アンダース・スカルップ・ラスムセンが勝ち進んでいる。

 混合ダブルスは、日本の渡辺勇大/東野有紗のほか、第1シードの鄭思維/黄雅瓊(中国)が危なげなく勝ち上がった。準決勝では、蒋振邦/魏雅欣(中国)との同国対決に臨む。一方、渡辺/東野の準決勝の相手は、徐承宰/蔡侑玎(韓国)。過去の対戦成績は6勝3敗。直近では4連勝中だ。

以下は、注目選手の準々決勝後のコメント。

プラノイ・H.S.(インド)

男子シングルス:ビクター・アクセルセン(デンマーク)に2-1で勝利

「ビクターのような素晴らしい選手と試合ができて、さらに勝つことができてうれしいし、世界選手権でもう1試合戦えるのが本当にうれしい! ただ、すでに買ってある明日出発の航空券をすぐ変更しなくちゃいけないよ(笑)」

ビクター・アクセルセン(デンマーク)

男子シングルス:プラノイ・H.S.(インド)に1-2で敗退

「今日のプレーには満足してる。自分が思い描いたようなパフォーマンスができたけど、バドミントンの試合には必ず勝者と敗者がいて、今日は自分が敗者になっただけ。特別なことじゃない。だから受け入れるよ」

キャロリーナ・マリーン(スペイン)

女子シングルス:戴資穎 (台湾)に2-0で勝利

「ヒザのケガで手術をしてから、ここまでの道のりは誰も想像できないくらい大変だった。1年以上大きな大会を欠場したし、カムバックに費やした努力と時間は計り知れないので、世界選手権で準決勝に進めたのはうれしい。でも、私の目標はその先にある決勝を戦うこと。昨日の試合は精神的につらい場面があったけど、今日の試合はしっかり準備できたので、いいパフォーマンスにつながった」

アストルップ&ラスムセン(デンマーク)

男子ダブルス:第2シードのシェティ/ランキレッディ(インド)に2-1で勝利

「客席からの声援が本当にすごくて、こんな経験はホームの試合でも初めて。間違いなく、自分たちの背中を押してくれたよ」

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取材/ボイス春野 構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/Badmintonphoto

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