【ジャパンオープン2023】西本拳太が大会2連覇へ前進!常山幹太は世界ランク2位を2-0で撃破!<2日目結果>

7月26日に開催されたBWFワールドツアー・ダイハツジャパンオープン(代々木第一体育館/Super750)2日目は、各種目残りの1回戦が行なわれた。日本勢は男子シングルスで2連覇をねらう西本拳太が、89分の激闘でリー・ジジャ(マレーシア)を下して初戦を突破。同種目では、常山幹太が世界ランク2位のアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)に2-0で完勝。桃田賢斗と渡邉航貴の日本勢対決は、渡邉が2-1で逆転勝利を収めた。

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大会2日目は、男子シングルス勢が会場を沸かせた。西本(上写真)は、17-12でリードしていた第1ゲームを20-22で奪われて苦しんだが、第2ゲームは2-8から追いついて逆転。ファイナルゲームは最後に相手の追い上げを受けたが、21-19で勝ち切った。

勝利を決めたシーンでは、相手のサービスレシーブがネットの白帯にかかって越えず、安どの表情。前週の韓国オープンでアンダース・アントンセン(デンマーク)にファイナルゲーム17-11のリードから逆転負けを喫した西本は、ベンチに向かって大きく腕を広げて「(今度は)セーフ」とアピールした。

昨年のジャパンOPでは、大阪で強敵を次々に破ってワールドツアー初優勝。「連覇をめざせる立ち位置にいるのは、僕しかいない。存分に楽しんでやりたい。その日できる100パーセントを。ぶっ倒れてもいい」と2年連続の完全燃焼を誓った。

常山(上写真)は、2021年の東京オリンピック決勝トーナメント1回戦で敗れたギンティンに完勝。質の高いつなぎ球で主導権を握り続け「球出しと身体の状態がよかった。相手に対応されてからも、簡単にミスをせずに長いラリーでミスを誘えた」と手応えを語った。

5月に五輪レース開幕後、個人戦では台北オープン(Super300)の1回戦しか勝てていなかったが「気持ちの面で勝たないと余計にうまくいかないことを考えてしまう。今日は余計なことを一切考えず、ホームだったので気持ちを入れて戦えてよかった」と自国開催の大会での仕切り直しに成功した。

桃田と渡邉(上写真)の日本勢対決は、渡邉が逆転勝利。技術戦となった第1ゲームは桃田が取ったが、第2ゲームから渡邉がスピードを上げて対抗。「勝つなら今日しかないと思った。あこがれていた選手なので、バドミントン人生の中で大きな1勝」と注目度の高かったコートでの勝利を喜んだ。

一方、腰痛から復帰して3大会目となった桃田は「長い試合になったときに、テクニックだけでごまかせない部分で押し切られてしまっていることが多い。そこを課題として取り組まないといけない」とフィジカル強化を課題に挙げた。

そのほかの種目では、女子シングルスの大堀彩(上写真)、男子ダブルスの古賀輝/齋藤太一、保木卓朗/小林優吾、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那が初戦を突破した。大堀は、今月上旬に出場を予定していたカナダオープン(Super500)に、日本バドミントン協会の書類不備で渡航ができずキャンセルを余儀なくされたが「なるべく早く(気持ちを)切り替えようと思った。大会が終わってみれば、行かないで、しっかり調整して体をつくり直す時間があった」と、気持ちと体の状態を立て直して、五輪レースに臨んでいることを明かした。

26日の結果、27日の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼1回戦(7月26日)

西本拳太②〔20−22、21−17、21−19〕1●リー・ジジャ(マレーシア)89分

渡邉航貴②〔13−21、21−16、21−13〕1●桃田賢斗75分

常山幹太②〔21−13、21−18〕0●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)44分

▼2回戦(7月27日)

奈良岡功大 − アンダース・アントンセン(デンマーク)

西本拳太  − クンラビット・ビティサラン(タイ)

渡邉航貴 – ン・ツェヨン(マレーシア)

常山幹太 – ラクシャ・セン(インド)

【女子シングルス】

▼1回戦(7月26日)

川上紗恵奈●0〔20−22、17−21〕②スパニダ・カテソン(タイ)46分

大堀彩②〔21−7、21−15〕0●マルビカ・バンソド(インド)35分

▼2回戦(7月27日)

山口茜 − 金ガウン(韓国)

大堀彩 – アン・セヨン(韓国)

【男子ダブルス】

▼1回戦(7月26日)

古賀輝/齋藤太一②〔21−19、21−14〕0●蘇敬恒/葉宏蔚(台湾)37分

保木卓朗/小林優吾②〔21−16、21−9〕0●レーン/ベンディ(イングランド)36分

竹内義憲/松居圭一郎●0〔18−21、23−25〕②劉雨辰/欧烜屹(中国)50分

武井優太/遠藤彩斗●0〔18−21、15−21〕②ゴーSF/N・イズッディン(マレーシア)37分

▼2回戦(7月27日)

保木卓朗/小林優吾 − 譚強/任翔宇(中国)

古賀輝/齋藤太一 – 王昶/梁偉鏗(中国)

【女子ダブルス】

▼1回戦(7月26日)

山北奈緒/須藤海妃●0〔7−21、13−21〕②クスマ/プラティウィ(インドネシア)34分

中西貴映/岩永鈴●0〔15−21、12−21〕②金昭英/孔熙容(韓国)52分

松本麻佑/永原和可那②〔21−8、21−13〕0●サマービル/エア(オーストラリア)27分

▼2回戦(7月27日)

志田千陽/松山奈未 – ジョリー/プレラ(インド)

福島由紀/廣田彩花 – 櫻本絢子/宮浦玲奈

加藤佑奈/廣上瑠依 – ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)

松本麻佑/永原和可那 – 許雅晴/林琬清(台湾)

【混合ダブルス】

▼1回戦(7月26日)

金子祐樹/松友美佐紀●0〔17−21、17−21〕②李晉熙/芷柔(香港)39分

山下恭平/篠谷菜留●0〔18−21、17−21〕②フェルディナンシャー/ウィジャジャ(インドネシア)49分

▼2回戦(7月27日)

渡辺勇大/東野有紗 − 鄧俊文/謝影雪(香港)

取材・文/平野貴也

写真/菅原淳

投稿日:2023/07/26
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