「国内の選手に負けない、自分たちのプレーを出せば負けないという自信もあった」(保木卓朗)全日本総合バドミントン2022 30日・決勝/選手コメント10

日本一を決める「76回全日本総合選手権」が、12月25日に開幕。東京・武蔵野の森総合スポーツプラザを舞台に熱戦が展開されている。大会最終日の30日は、各種目決勝戦を実施。ここでは熱戦を繰り広げた選手たちのコメントを紹介する。

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【男子ダブルス】

優勝
保木卓朗(左)/小林優吾
(トナミ運輸)

――決勝戦を振り返って

保木「今回、4回目となる決勝の舞台でしたが、これまで勝ちきれなくて、もがいていました。今回もすごく意識して試合に入ったんですけど、前回までと比べて今の自分たちは世界でも勝てる自信があるし、国内の選手に負けない、自分たちのプレーを出せば負けないという自信もあった。前回までの決勝とは違い、自信を持って試合に臨むことができました」

小林「今回は“楽しんで、球も選びながら”というのをテーマにしていたんですけど、緊張感のある中で、それを何回も出せた大会でした。自分のプレーが冷静にできたんじゃないかと思います」

――4度目の決勝で初優勝。総合を勝つ難しさは?

保木「以前の3回は目標とするペアが自分たちの上にいて、そこを倒したいと思って臨む3大会でした。今回はまわりからは“優勝して当たり前だろう”という感じで見られていたと思いますが、自分たちはそんな気持ちもなかった。向かっていくことだけを自分のテーマにしていて、最初から声を出していきました。そういったところが今回はよかったです。自信もありました。そこが以前と違って、よくなったというか、今回優勝できた要因かなと思います」

小林「(決勝で)3回負けていますが、その中で最後は打ち過ぎて体力負けというのを2回しています。そういう意味でも、自分のスマッシュ、攻撃的なプレーはいいんですけど、そのスマッシュを使う場所、使わない場所をしっかりわけて、体力を温存しながらのプレーをずっと心がけていたので、体のケガもなかったですし、痛いところもなかったので、非常によかったなと思います」

――家族の応援はどのような部分で支えになったか

保木「日本で行なわれた世界選手権やジャパンOPにも家族が来てくれましたが、なかなか勝つ姿を見せられなかった。今回は国内大会ですが、全日本総合という大きな舞台で“家族に勝つ姿を見せたい”という強い思いにもさせてくれたので、家族の存在は本当に大きかったと思います」

小林「自分は娘がいるので、娘にかっこいいところを見せたいと思っていました。最近は、試合が終わって会いにいくと、『がんばってー』と言われるので、そういうのを聞くと体力が全回復します。そういう支えがなければ、今回の優勝はなかったんじゃないかなと思います」

――来年度の抱負

保木「1月4日から代表の合宿が始まり、その後はマレーシア、インド、インドネシアの3連戦があります。5月からはパリ五輪レースも始まりますが、自分たちはそこが競技人生で最大の目標でもある。ここから半年間、ケガと体調に気をつけてやることがパリへの近道だと思います。しっかり1年間戦えるフィジカルを、この5カ月間でつくっていきたいなと思います」

小林「自分はケガが多い選手なので、1番はケガのケアであったり、体調面もしっかりしながら1年間戦い抜くことだけを集中してやれば、自分たちは勝てる自信があるので、故障だけをしないように心がけていきたいなと思います」

取材・構成/吉井信行、バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2022/12/30

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