【全日本ジュニア2022】ダブルスは須藤&山北に栄冠!シングルスは遠藤と宮崎が同時優勝に!<ジュニアの部/女子>

9月17日(土)に福岡県(北九州市立総合体育館ほか)で開幕した第41回全日本ジュニア選手権は、台風の影響により予定より1日早い18日(日)までの2日間で実施された。ここでは、高校2年生までが参加するジュニアの部の女子シングルスとダブルスのダイジェストをお伝えする。

ジュニアの部・男子はこちら

ジュニア新人の部のこちら

【女子シングルス】

大会2日目の18日に、1回戦からスタートした女子シングルス。男子と同様、1日で決勝戦までを行なうスケジュールとなった。

準決勝へと勝ち進んだのは、第1シードでインターハイ3位の遠藤美羽(栃木/上写真)に、前日のダブルスで優勝を果たした山北奈緒(福島)、昨年の全国中学校シングルス覇者・宮崎友花(山口)、そして名門・青森山田の1年生・平本梨々菜(青森)の4選手。

準決勝では、遠藤と山北が対戦してファイナルゲーム23−21という激戦の末に遠藤が勝利。「ヘアピンやネット前の主導権をできるだけ握れるようにした」(遠藤)と、相手の強みをうまく押さえ込んだことが勝因へとつながった。また、1年生対決となった宮崎と平本の試合も接戦に。第1ゲームを19本で先制した宮崎は、第2ゲーム終盤の競り合いになってもラケットを振り抜き、24−22。ストレート勝ちで決勝進出を決めた。

準決勝の1年生対決を制した宮崎友花

残すは決勝戦のみとなったが、この日は台風の影響で体育館の利用時間に制限がかかり、決勝戦は残念ながら実施されず。そのため、決勝に進んだ遠藤と宮崎が同時優勝となった。

【優勝者コメント】

同時優勝
遠藤美羽(右)
作新学院高2年/栃木

「(決勝が実施されず、優勝が)ちゃんと決まっていないというのはちょっとモヤモヤっとするけど、自分がなかなか準決勝を抜けられなくてずっと3位だったんです。だからまずは決勝の舞台に立つことが一つの目標でもあったので、今回は目標達成です」

宮崎友花(左)
柳井商工高1年/山口

「全日本ジュニアは、自分が中学1年の頃からずっとなくて、今大会はここまで頑張ってきたことを全部出し切れたかなと思う部分もあります。決勝ができなかったのはちょっと悔しいですね。でも、ここまで来られたことはうれしいです」

3位
山北奈緖
ふたば未来学園高2年/福島

3位
平本梨々菜
青森山田高1年/青森

▼準決勝

遠藤美羽(作新学院高)②〔21−17、18−21、23−21〕1●山北奈緖(ふたば未来学園高)

宮崎友花(柳井商工高)②〔21−19、24−22〕0●平本梨々菜(青森山田高)

▼決勝

遠藤美羽 実施せず 宮崎友花

※同時優勝

【女子ダブルス】

女子ダブルスは大会初日に1回戦から決勝までが実施され、第1シードで高校選抜3位の実績を持つ須藤海妃/山北奈緖(福島)が栄冠を獲得した。

須藤/山北は、初戦となった2回戦からストレート勝ちを続けると、準決勝では多﨑未波/南部琉叶伽(石川)に対しても14本、10本と快勝して王座まであと一つと迫る。反対のヤマから勝ち上がって来たのは、原菜那子/玉木亜弥(大阪)だった。原/玉木は準決勝で、インターハイでは先輩と組んで優勝した清瀬璃子が藤井史穂(青森)と組んだ新ペアに対してストレート勝ちしていた。

決勝戦は、須藤の前衛でのゲームメークから山北が鋭いアタックを打ち込めば、対する原菜那子/玉木亜弥(大阪)もともに高いアタック力を生かして反撃。第1ゲーム、第2ゲームともに一歩も譲らない展開となったが、須藤/山北が第1ゲームを19本で制すると、第2ゲームは18−17からの3連続得点で決着。ペアとしての初タイトルに笑顔が広がった。

【優勝コメント】

優勝
須藤海妃(左)/山北奈緖
ふたば未来学園高2年/福島

須藤 インターハイではすぐに負けてしまって、自信をもってプレーすることができなくていました。今回もうまくいかない場面がたくさんあったんですけど、奈緖が何度も助けてくれて、プレーでも気持ちでも引っ張ってくれたので、優勝できてうれしいです。

山北 すごく安心しています。選抜もインターハイも勝てていなくて、すごく悔しい思いをしていました。ただ、今回は追われる立場でもあったので、自分たちが引いてしまうと負けてしまう。自分たちからという気持ちを持って最後までできました。

準優勝
原菜那子(右)/玉木亜弥
四天王寺高2年&1年/大阪

3位
多﨑未波(右)/南部琉叶伽
金沢向陽高2年/石川

3位
清瀬璃子(左)/藤井史穂
青森山田高2年/青森

▼準決勝

須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園高)②〔21−14、21−10〕0●多﨑未波/南部琉叶伽(金沢向陽高)

原菜那子/玉木亜弥(四天王寺高)②〔24−22、21−16〕0●清瀬璃子/藤井史穂(青森山田高)

▼決勝

須藤海妃/山北奈緖②〔21−19、21−17〕0●原菜那子/玉木亜弥

取材・文/吉井信行

写真/筒井剛史、日本バドミントン協会

投稿日:2022/09/19
■関連キーワード

         

人気記事ランキング

閉じる