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【徳島インターハイ2022】ふたば未来の齋藤、岩野が揃って準決勝へ!埼玉栄の藤原、金沢市立工の今越は全国大会初のベスト4入り!<男子シングルス>

7月27日に行なわれた徳島インターハイ(吉野川市、徳島市、鳴門市)4日目は、個人戦の男子シングルス、女子シングルスの1回戦から準々決勝までを実施。それぞれベスト4に進出した選手が決まった。ここでは、男子シングルスの熱戦をダイジェストでお伝えする。

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【男子ダイジェスト】

団体戦で連覇を逃したふたば未来学園(福島)の、個人戦にかける意気込みはすさまじいと言わざるをえない。昨日はダブルスで2組がともに準決勝に進出、そして今日はそのダブルスでペアを組む齋藤駿と岩野滉也がそれぞれシングルスでベスト4に勝ち進んだ。

選抜王者で第1シードの齋藤は、高岡第一(富山)の松久知弘との準々決勝でこの日初めてゲームを落としたが、ファイナルゲームは前半で11-3と突き放し、最終的に13本で締めた。会場の中を舞う風に多くの選手が苦心しているが、それは齋藤も同じ。しかし、「この会場ではイライラしたら終わりだと思っていた」と我慢を自身に言い聞かせ、チャンス球に集中することを意識して勝ちきった。

春夏制覇に挑むふたば未来の齋藤駿。団体戦で敗れた悔しさを個人戦で晴らせるか!?

岩野は第2シードの平田璃月(水島工/岡山)を破ってのベスト4。ストレート勝ちとはいえ、19本、22本と苦しんだが、第2ゲームの競り合いの中でも「気持ちを入れすぎずに、冷静になれたのがよかった」と振り返った。昨年のインターハイは単複ともに3位だった岩野だが、その反省点は明確だ。「去年は単複で最終日に残った達成感が大きくて、その気持ちがダメだったと思います。今回はここでもう一度気持ちを引き締めて、なにがなんでも単複で決勝にいきたい」(岩野)。

昨年に続き準決勝に勝ち進んだ岩野。最後の夏の舞台で自身の進化を証明したい

ダブルスで2組がともに準決勝で惜敗した埼玉栄(埼玉)は、埼玉2位の藤原陸月がチームの期待を一人で背負って最終日のコートに立つ。今大会の団体戦初日に齋藤を破った衣川真生(比叡山/滋賀)との4回戦で、2-0のストレート勝ち。準々決勝も選抜8強の奥野天斗(瓊浦/長崎)を10本、17本で退けて、自身初の全国ベスト4入りを決めた。

埼玉栄から唯一最終日に勝ち残った藤原睦月。名門の意地を見せてタイトル奪取をねらう

選抜3位の菅原海斗(浪岡・青森)がいたヤマからは、その菅原を4回戦で退けた2年生の沖本優大(埼玉栄/埼玉)ではなく、準々決勝で沖本を逆転で破った今越健太(金沢市立工/石川)が勝ち上がってきた。今越も全国大会では初のベスト4という快進撃だ。

混戦のヤマを勝ち抜いたのは古豪・金沢市立工の今越。沖本との準々決勝は第2ゲームの競り合いを制し、ファイナルゲームは5本に抑えて勝利をもぎとった

準決勝の組み合わせは、齋藤vs藤原、岩野vs今越。ふたば未来の同校決勝か、藤原と今越がそれを阻むのか。4人全員が3年生。最後の夏の挑戦は最終盤を迎える。

★男子シングルスの結果(1回戦~準々決勝/トーナメント表)はこちら

<男子個人シングルス・準決勝のカード>

齋藤駿(ふたば未来学園) − 藤原睦月(埼玉栄)

今越健太(金沢市立工) − 岩野滉也(ふたば未来学園)

※徳島インターハイの熱戦の模様は、8月22日(月)発売の『バドミントン・マガジン』9月号でも紹介します!

取材・文/山口奈緒美

写真/菅原淳

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