国内のトップ選手が集う2022日本ランキングサーキット大会（埼玉・サイデン化学アリーナ）が、5月28日に開幕。トマス・ユーバー杯に参戦したメンバーも出場するなど、ハイレベルな戦いがくり広げられている。大会2日目の29日は各種目2回戦が行われ、ベスト8が出そろった。

【男子ダブルス】

全日本総合優勝で第1シードの高野将斗／玉手勝輝（日立情報通信エンジニアリング）が、2回戦で姿を消した。大学生ペアの藤澤佳史／永渕雄大（筑波大）が、25−23、22−20という接戦を勝ちきった。男子ダブルスらしい低い展開を制し、B代表ペアを倒しての準々決勝進出は見事の一言だ。

同じ大学生ペアでは、全日本総合ベスト4でB代表の武井優太／遠藤彩斗（明治大）が、ベスト8入り。相手の渡部大／光島理貴（JR北海道）が第1ゲームを21−11で先取し、第2ゲームは20−19で相手マッチポイント。ラウンド側のドライブをネットにかけるシーンが目立った武井／遠藤だったが、ひるまずラケットを上げて20−20。相手のスマッシュがネットにかかると、遠藤は絶叫してコート上に寝転んだ。そこから気持ちを切り替えて挑んだファイナルゲームも、お互い攻め合いながらの大接戦。JR北海道のスマッシュがネットにかかってゲームオーバーとなると、普段あまり声を出さない武井も雄叫びを上げた。準々決勝の相手は、埼玉栄高の先輩にあたる、緒方友哉／柴田一樹（NTT東日本）だ。

第2シードの山から勝ち上がった馬屋原大樹／村本竜馬（ジェイテクト）は、この日も絶好調。大学生ペアの河村翼／浦隆斗（日本体育大）に2−0で勝利した。準々決勝では、ファイナル23−21というしびれる試合を制した、高校卒2年目の西田陽耶／目崎駿太郎（トナミ運輸）と対戦する。園田啓悟／金子真大（トナミ運輸）は、2戦連続のストレート勝利。ここまでは、園田のスマッシュから金子が前衛で仕留める形が機能している。B代表の岡村洋輝／小野寺雅之（BIPROGY）との準々決勝は、どんな展開になるだろうか。

▼準々決勝（5月30日）

藤澤佳史／永渕雄大（筑波大）　−　山下恭平／緑川大輝（NTT東日本／早稲田大）

園田啓悟／金子真大（トナミ運輸）　−　岡村洋輝／小野寺雅之（BIPROGY）

武井優太／遠藤彩斗（明治大）　−　緒方友哉／柴田一樹（NTT東日本）

西田陽耶／目崎駿太郎（トナミ運輸）　−　馬屋原大樹／村本竜馬（ジェイテクト）

取材・文／平田美穂

写真／黒崎雅久