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【グッズ情報】“便利なシューズ”から“最高のパフォーマンスをもたらすシューズ”へ。 BOA®フィットシステムが、すべてのプレーヤーの可能性を広げる

世界のトッププレーヤーが認めた「POWER CUSHION INFINITY」

2022年5月20日、ヨネックスから新シューズ「POWER CUSHION INFINITY(パワークッション インフィニティ)」が発売された。ダイヤルを回すだけでワイヤーが締まり、ミリ単位のフィット感を調節できるBOA®フィットシステムが採用されているシューズだ。


シューレース(靴ひも)ではなく、アッパー部分にダイヤルが装着されているバドミントンシューズを皆さんも見たことがあるだろう。

このBOA®フィットシステム、バドミントンではヨネックスが2014年に初めて採用し、2019年に同じくヨネックスが発売した「POWER CUSHION INFINITY」と「POWER CUSHION 88 DIAL(パワークッション 88 ダイヤル)」の第一世代では、最新モデルのベースとなるマルチパネル構造が初採用された。「POWER CUSHION 88 DIAL」の第二世代は本年1月に発売されバドミントンプレーヤーの間でも、じわじわと人気を獲得している。

確かに、アッパー部分のダイヤルを回すだけでワイヤーが締まり、シューレースを結ぶ手間が省けるのは、初めてこのダイヤル式のBOA®フィットシステムに足を入れたときの感想かもしれない。しかし、プレーヤーが実際にこのシューズを履いてコート上でプレーしたときに実感するのは、比類なきフィット感、そして足から生まれるパワーやスピードをそのままパフォーマンスへとつなげるレスポンス性能の高さである。

実際、その性能は世界のトッププレーヤーも認め、東京五輪の男子ダブルスで金メダルを獲得した王齊麟(ワン・チーリン/チャイニーズタイペイ)、そして混合ダブルスで世界ランキング1位に君臨するサプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)が「POWER CUSHION INFINITY」を使用。5月の世界国・地域別対抗戦トマス杯&ユーバー杯、続く国際大会のタイOPでは、両選手の激しいフットワークを支えた。

王齊麟(ワン・チーリン/チャイニーズタイペイ)
サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ)

スポーツシューズを変えた革新的な技術

BOA®フィットシステムの高性能について説明する前に、BOAの歴史を少し振り返りたい。

BOAは2001年、アメリカで医療機器の製造販売会社を営んでいたゲイリー・ハンマースラグにより設立された。

コロラド州に移り住んだ彼は、趣味で頻繁にスノーボードを楽しんでいたが、寒い雪山でブーツの紐を結ぶ際、煩わしさを感じたことをきっかけに、1990年代半ば、前職で生業としていた医療機器分野の知識を活用し、カテーテルワイヤーとダイヤルを組み合わせ、少ないパワーでブーツを締め付ける技術を発明した。彼はプロトタイプのスノーボードブーツを製造すると、2001年には製品化されマーケットに登場。その革新的なブーツはたちまち話題となり、わずか数年後にはサイクリングシューズやゴルフなどさまざまなスポーツのジャンルにその技術が採用されていった。

創業者のゲイリー自身が「煩わしさの解消」からヒントを得たBOA®フィットシステムだが、ミリ単位でフィット感を調節できる技術は、それぞれのスポーツにおいて高いパフォーマンス性能を発揮するという、これ以上ない副産物をもたらした。

実は現在、BOAが行なっているのは、従来のシューレースをBOAへ置き換えるというものではなく、各スポーツでもっとも必要とされるパフォーマンスの向上をねらうべく、シューズを販売するパートナーブランドとともに行なう、アッパーの構造やデザインまでの共同開発だ。2017年には、「パフォーマンスフィットラボ」を立ち上げ生体力学の観点から研究を開始、2019年、アメリカ・コロラド州デンバーの本社内に、最新鋭の装置や測定機器を備えた施設を作った。

コロラド州に最新設備を備えた「パフォーマンスフィットラボ」

十分な広さを備えた施設で行なわれるのは、各競技で必要とされる敏捷性とスピード、パワーと精度、持久力と健康といった研究テーマに紐づくテストだ。被験者は、大学のトップアスリートや有名クラブに属するトッププレーヤーたち。そうして行なわれた研究の中には、バドミントンシューズ「POWER CUSHION INFINITY」に採用されたアッパー構造とBOAフィットシステムの組み合わせが、パフォーマンスを向上させることが実証され、すでに論文として公開されているものもある。

バドミントンをはじめとしたコートスポーツでパフォーマンスのカギとなるのはアジリティ(敏捷性)とスピード。プレーヤーはプレー中、コート上で急激な方向転換やストップおよびスタートを繰り返す。そこで、足とシューズのフィット性が高まり、一体化すれば、足の動きは限りなく無駄なく、コート上でのパフォーマンスとして発揮され、動きはよりスピーディなものになる。

近年、バドミントンのプレーはより高速化しており、瞬時にシャトルに反応し、素早く切り返すために、シューズのフィット性が求められているのは、前述した通り。5月に発売されたばかりの「POWER CUSHION INFINITY」は、ヨネックスとBOA Technologyで共同開発を行ない、BOA®フィットシステムをつま先部と足首周辺の2カ所に配置。甲部から足首部を内側からホールドする新アッパー設計を面状に採用し、さらにタングと履き口を一体化したインナーブーティ構造にすることでこれまで以上のフィット感を得られるシューズとなった。BOA Technologyはこのアッパー構造を「PerformFit™Wrap構造」と呼んでいる。
また、薄くて強度のある軽量素材「デュラブルスキンライト」をアッパー全体に搭載することにより、従来品よりも約7%の軽量化を実現しつつ、柔軟な履き心地を生み出した。


ミッドソールのかかと部には、12mの高さから落とした生卵が割れずに6m跳ね上がる新配合・新構造の衝撃吸収反発素材「パワークッション®プラス」を使用し、衝撃吸収性と反発性も強化。実際に、このシューズを使用してトマス杯でプレーした王齊麟は「とても先進的で、ダイヤル部分が便利。足全体が包み込まれ、自分で締め具合を調整できるところが気に入っている。着用感がとても軽く感じる一方、他のシューズと比較しても安定感がある」とコメント。また、タイOPでは準優勝ながら地元ファンを大いに沸かせたサプシリー・タエラッタナチャイは、「私の足にとてもフィットしていると感じる。このシューズのおかげで、フットワークやバドミントンの動作に自信が持て、試合に集中できる」と履き心地を絶賛している。

今までダイヤル式のシューズを履いたことがないというバドミントンプレーヤーも、そのフィット感、履き心地や性能を実感すべく、ぜひ一度試してみてほしい。

足元を完璧に仕上げて、いざコートへ

BOAがブランドとして掲げるメッセージ「DIALED IN. PRECISION FIT.」とは、日本語にすると「最適なフィットにダイヤル(調節)する」と訳すことができるが、実は「DIALED IN」には英語で「完璧な状態に仕上げる」という意味もあるという。「脱ぎ履きがしやすい」という視点から、「完璧な状態に仕上げる」という視点へ。BOAがもたらしたバドミントンシューズの新たな可能性は、バドミントンプレーヤーのコート上での可能性を広げてくれるに違いない。

BOAフィットシステムに関する詳細は こちら

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