バドスピ | BADMINTON SPIRIT

【高校選抜2022】昨夏王者のふたば未来学園が好発進! V候補の瓊浦、東大阪大柏原らも準々決勝へ<男子団体>

高校生の春の大一番「全国高校選抜大会」。コロナ禍により一部チームに棄権はあったものの、25日に開幕。大会は栃木県宇都宮市の日環アリーナ栃木で28日まで開催される。25日は、団体戦の男女各1〜3回戦を実施。ベスト8が出そろった。ここでは、男子団体のダイジェストをお伝えする。

【男子団体ダイジェスト】

夏に続く優勝をめざすふたば未来学園。チームの中心選手である2年生の岩野滉也(左。右は1年生の関根翔太)は、パートナーを変えながらダブルスで2勝をあげた

5年に一度の記念大会となる今年は、インターハイと同様に都道府県代表が出場。大会序盤から高校生たちの気迫がぶつかり合い、会場内は熱気に包まれた。

その中で早々にベスト8入りを決めたのは、今大会の第1シードで昨年のインターハイ王者・ふたば未来学園(福島)。初戦となった2回戦で唐津南(佐賀)を危なげなく退けると、続く3回戦でも淑徳巣鴨(西東京)を完封。5年ぶりの春制覇へ向けて好スタートを切った。「目標は優勝ですが、コロナ禍の中、まずは大会に出場できたことに感謝しています。支えてくれている方々に恩返しする気持ちを持って、すべての力を出しきりたい」(星大智監督)。

その他の四つ角シードからは、昨夏3位の瓊浦(長崎)と東大阪大柏原(大阪)がベスト8進出を決めた。3-0を重ねた瓊浦に対して、柏原は水島工(岡山)との3回戦を3-2と辛勝。「力のある相手。競る覚悟はしていた」と明石浩和監督が予想した通り、勝負は第3シングルスにもつれ込んだ。ここで踏ん張ったのが2年生の池田真那斗だ。水島工の主将・城戸郁也に対し、競り合いながらも2-0で撃破。「去年は自分が足を引っ張る場面が多かったので、チームに貢献したかった。気持ちで攻め切りました」と笑顔を見せた。苦しい初日を乗り越えた柏原は、2015年以来の全国制覇をめざす。

瓊浦は1試合も落とさずベスト8入り。エースであり主将の櫻井煌介(左。右は南本和哉)を軸に悲願の初優勝をねらう
水島工戦の第3シングルスで勝利をつかんだ池田真那斗。神山剛輝との第2ダブルスも制し、単複でチームに貢献

優勝候補と目された第2シードの埼玉栄(埼玉)は、今大会を棄権。その右下の山からは、自由ケ丘(福岡)がベスト8入りを果たした。聖ウルスラ学院英智との2回戦を3-2で制すると、勢いそのままに勝山(福井)との3回戦を3-0で突破。明日の準々決勝では、強豪・高岡第一(富山)に挑む。

この他では、南北海道代表の札幌龍谷学園、そして、昨夏ベスト8の金沢市立工(石川)と名経大市邨(愛知)が3回戦の激闘を制して準々決勝へ駒を進めている。

選抜では2016年に3位に入った自由ケ丘がノーシードから準々決勝へ。聖ウルスラ学院英智との2回戦を制して勢いに乗っている(写真はダブルスで3戦をあげた松尾天翔/羽生祐己)

大会2日目となる26日は、団体戦の準々決勝から決勝戦までが行なわれる。

【男子団体・準々決勝対戦カード】

ふたば未来学園(福島) ― 金沢市立工(石川)

名経大市邨(愛知) ― 東大阪大柏原(大阪)

瓊浦(長崎) ― 札幌龍谷学園(南北海道)

高岡第一(富山) ― 自由ケ丘(福岡)

◆男子団体初日(1回戦~3回戦)の結果はこちら

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/井出秀人

バドスピTOPへ
モバイルバージョンを終了