【高校選抜2022】50回目の春、栄冠をつかむのは――<男子団体展望>

1、2年生の新チームで挑む『全国高校選抜大会』が、3月25日から28日まで栃木県宇都宮市(日環アリーナ栃木)で開催される。50回目となる今回は、5年に一度の記念大会。団体戦の出場枠が例年の男女計67校から100校に拡大されている。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか。

ここでは、高校選抜直前企画として、バドミントン・マガジン3月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。男子団体の展望を紹介する。

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ふたば未来学園と埼玉栄が優勢か。2強に強豪校たちが挑む!

5年ぶりの栄冠をめざすふたば未来学園。齋藤駿(上写真)、岩野滉也ら経験豊富な2年生に加え、勢いのある1年生・谷岡大后(下写真の右。左は2年生の崎野翔太)の活躍に注目

男子団体は、ふたば未来学園(福島)と埼玉栄(埼玉)が優勝争いをけん引しそうだ。インターハイ王者のふたば未来は、主力として活躍した齋藤駿と岩野滉也が中心。個人戦では齋藤が単3位、岩野が単複3位の実力を持つ。さらに、東北大会3冠と伸び盛りの1年生・谷岡大后もおり、戦力が整っている印象だ。「みんな勝利にどん欲。一丸となれば結果は出せると思います」と星大智監督。選抜優勝は2017年から遠ざかっているだけに、頂点への思いは強い。

一方の埼玉栄は、今年も層の厚さが光る。絶対的エースは不在だが、高いレベルで力が拮抗しており、どこからでもポイントをねらえるのが強みだ。なかでも昨夏の準優勝メンバー・大垣空也、沖本優大と、同大会複8強の井上誠也/川邊悠陽は経験値も高く、頼れる存在だ。日々の厳しい練習で培った団結力を発揮し、夏の雪辱を果たしにいく。

春の連覇をねらう埼玉栄。インターハイ準優勝メンバーの大垣空也(左)と沖本優大(右)はチームの中心選手。3年生と戦った経験を選抜に生かしたい

この2校を追うのは、インターハイ3位の瓊浦(長崎)や東大阪大柏原(大阪)、同8強の高岡第一(富山)といった強豪校。瓊浦は昨年11月の交流大会決勝でふたば未来に2-3と迫った。その手応えをモチベーションに、さらなる進化を遂げてくるはず。

柏原と高岡第一はインターハイ出場メンバーを多く残し、駒がそろっている。柏原はエースペアの犬嶋宏介/野村波輝、高岡第一は21年選抜複優勝の大田隼也/佐々木大樹の勝利から勢いに乗りたい。

その他では、粒ぞろいの聖ウルスラ学院英智(宮城)、比叡山(滋賀)や水島工(岡山)などの名門校にも注目。春夏ともに8強に入った名経大市邨(愛知)と金沢市立工(石川)も内シードから上位進出をねらう。

インターハイ3位の瓊浦は、悲願の全国制覇なるか。九州予選で3冠を果たしたエースでありキャプテンの櫻井煌介を軸に戦う
優勝候補の一角・高岡第一。コロナの影響により北信越予選に出られない選手が多くおり、個人戦の出場はかなわなかった。「この悔しさを団体戦にすべてぶつけます」と大田隼也主将(奥は佐々木大樹)

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第50回記念全国高校選抜大

◆大会日程

3月25日(金)9:30~ 団体戦(1~3回戦)

3月26日(土)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)

3月27日(日)9:30~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)、個人戦・シングルス(1~2回戦)

3月28日(月)9:30~ 個人戦・ダブルス(準決勝~決勝)、個人戦・シングルス(準々決勝~決勝)

※会場は日環アリーナ栃木

※無観客で開催。開閉会式は実施しない

 

文/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)

写真/BBM

投稿日:2022/03/23
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