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【全中2021】上野&垣内がストレート勝ちで全国初V! 埼玉栄として5年ぶりの日本一に輝く<女子ダブルス>

第51回全国中学校バドミントン大会(山梨県甲府市・小瀬スポーツ公園 体育館)は23日、最終日を迎え、個人戦各種目の準決勝と決勝が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストをお伝えする。

【女子ダブルス】

女子ダブルスは、準々決勝で第1シードを倒して勝ち上がった上野凛(写真奥)/垣内杏南(埼玉栄・埼玉)が、本田希藍/東野有咲(九州国際大付・福岡)に2−0で勝利。もう1試合は、山北眞緒/山本優愛(ふたば未来学園・福島)が、本村優奈/和田春菜(大徳・石川)に2−1で勝ち、決勝へと進んだ。どのペアも攻撃はもちろん、レシーブから攻撃へと転じる形が巧みで、激しい打ち合いだった。

ふたば未来学園の3年生&2年生ペア・山北眞緒(右)/山本優愛が接戦をモノにして決勝進出

決勝は序盤から、上野/垣内の攻撃力が炸裂。右左ペアの特徴を生かして次々とシャトルを打ち込み、浅くなったところを決めていく。山北/山本は第2ゲームから立ち直り、得意のドライブレシーブで応戦。マッチポイントを奪われたところから20−20と追いついたが、最後まで気持ちを切らさず攻め続けた上野/垣内が22−20で勝利。名門・埼玉栄に2016年の鈴木陽向(現・NTT東日本)/大澤佳歩(現・日本ユニシス)以来となる、個人戦女子ダブルスのタイトルをもたらした。

【優勝コメント】

上野 凛(左)/垣内杏南(埼玉栄3年)

上野 実感が湧かないぐらいうれしいです。埼玉栄のみんなが応援してくれて、サポートもしてくれて、自分が優勝したかのように喜んで泣いてくれたりしたのがすごくうれしくて、優勝して本当によかったなと思いました。個人的には、個人戦で全国大会に出たのは初めてで、そこで優勝できたことがうれしいです。

垣内 大会前は高校生に相手をしていただいて、頑張れ頑張れって言われていたのに、団体戦で負けてしまって。そこからリベンジして優勝できました。最初は実感できなかったけど、上の応援席に戻ったらみんながすごく喜んでくれて、ああ、優勝したんだなという思いが込み上げました。個人戦で負けていてもずっと応援してくれて、サポートしてくれて、本当に心強かったです。

〈23日の結果〉

▼準決勝

上野 凛/垣内杏南(埼玉栄・埼玉)②〔21-15、22-20〕0●本田希藍/東野有咲(九州国際大付・福岡)

山北眞緖/山本優愛(ふたば未来学園・福島)②〔21-11、13-21、21-14〕1●本村優奈/和田春菜(大徳・石川)

▼決勝

上野 凛/垣内杏南②〔21-3、22-20〕0●山北眞緖/山本優愛

準優勝の山北眞緖(左)/山本優愛(ふたば未来学園)。3年生の山北は「1ゲーム目を取られて、2ゲーム目に入るときは切り替えられましたが、1ゲーム目から向かっていければよかったです」と振り返り、山本は「自分は唯一の2年生なので、チャレンジャー精神で、気持ちもプレーもどんどん攻めていこうと試合に入ったんですが…」と悔しさをにじませた

※全国中学校大会の詳報や写真、全記録を掲載する『バドミントン・マガジン10月号』は9月22日(水)より発売予定。熱戦の模様を誌面でも、ぜひご覧ください!

取材・文/平田美穂

写真/井出秀人

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