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【東京五輪】「戴資穎は昔から私のアイドル。彼女のおかげでモチベーションを得ることができた」(陳雨菲)<女子シングルス・メダリスト記者会見>

東京2020バドミントン競技は、8月1日に女子シングルスの3位決定戦、決勝が行なわれ、中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ)が金メダル、台湾の戴資穎(タイ・ツーイン)が銀メダル、インドのプサルラ・V.シンドゥが銅メダルを獲得。同日の表彰式後に行なわれたメダリスト記者会見の質疑応答を抜粋してお届けする。――陳雨菲選手、中国のバドミントンとして20個目の金メダル。女子シングルスにおいては5つ目です

陳雨菲 心からうれしく思います。たいへん名誉なことです。中国のバドミントン女子チームは2016年以降、困難なことがありました。でも、今日は表彰台の一番高いところに立つことができた。これは私にとってだけでなく、中国の女子チームにとって、たいへん名誉なことだと思います。

――戴資穎選手、初めてのオリンピックでのメダル獲得です。台湾のバドミントンにとっては、2つ目のメダルです。この意味を教えてください

戴資穎 ここで表彰台に立つことができたということは、私は今日とてもうまくプレーできたということだと思います。さらに努力を続けたいです。

――シンドゥ選手、銅メダルを獲得しました。2016年には銀メダルを獲得しています。女子シングルスの選手で複数大会でメダルを獲得した数少ない選手のひとりとなりました

シンドゥ 銅メダルを獲得できて、心からうれしく思います。2016年のときは銀メダルでした。しかし5年後、また表彰台に立って、メダルを獲得することができた。私としても、国としても、たいへん誇らしく思います。ファン、サポーター、家族、スタッフ、スポンサーに感謝を申し上げたいです。彼らのサポートなくして、この場に立つことはできませんでした。そして、インドのサポートに感謝しています。

女子シングルスのメダリストたち。左から、戴資頴、陳雨菲、プサルラ・V.シンドゥ

――陳雨菲選手、第2ゲームを失ったあと、どんなことをコーチから言われ、どんなふうに切り替えましたか

陳雨菲 確かに第2ゲームを落として、残念でした。11点を先に取ってリードしていたのですが、焦って、ミスショットがあった。でも、第3ゲームは落ち着いてやり直すことができたと思います。自分自身に対して「絶対に諦めちゃダメだ」と言い続けていました。

――戴資穎選手、後半でミスが続きましたが

戴資穎 はい。第3ゲーム冒頭でいくつかミスが重なりました。その結果、かなり点差がついてしまって。逆転しようと努めたのですが、あまりに点差があったので、逆転することができませんでした。

――陳雨菲選手へ。金メダル獲得へ向けて、中国の女子シングルス選手としてどれだけの責任を感じていましたか

陳雨菲 まず、コーチやスタッフ全員の努力に感謝をするとともに、私自身、さらに努力して女子チームに貢献していきたいと思います。

――今やあなたが新たな女王です

陳雨菲 喜んでいます。そして光栄に思っています。もっと向上できるし、もっとよくなると思っています。

――戴資穎選手、今日の結果にがっかりしていますか。以前、東京五輪が最後の大会になるとおっしゃっていました

戴資穎 がっかりはしていません。東京五輪は目標でしたし、それに向かって一生懸命努力をしました。今日、競技が終わってしまいました。少し休みます。そして、そこからまた出発します。

ファイナルゲーム、リードされる展開の中でも勝利への執念を燃やし続けた戴資頴

――中国チームは、この五輪会場に似た練習場をつくってトレーニングを行なったと聞きましたが、本当ですか? 本当なら、それは効果がありましたか

陳雨菲 はい。中国で、ウォームアップのシミュレーションや試合を行なう会場を設けていました。ただ、そこは武蔵野の森スポーツプラザに似てはいますが、ここは私たちがトレーニングをしていた会場よりも大きいので、まったく同じではありません。しかし、国が私たちに、このパンデミック下でこれだけ私たちをサポートしてくれ、トレーニングの場を用意してくれたことに感謝をしたいと思います。体系的なトレーニングをすることができました。

――戴資穎選手、たくさんのプレッシャーがあったと思います。ソーシャルメディアを通じて、たくさんの疑念やプレッシャーにつながる言葉などがあったのではないでしょうか

戴資穎 私は全然気にしませんでした。私は私自身にのみ目を向けていました。

――陳雨菲選手、今日は挑戦者という立場でしたね。また、第3ゲームではとても疲れていたように見えましたが、どのように克服しましたか

陳雨菲 戴資穎選手と対戦するのは不利だと思いましたから、現時点でできる限りのことをやろうと思いました。身体的には疲労が溜まっていましたし、疲れを感じましたが、懸命に戦いました。

――第3ゲーム、10-3とリードしたあと追い上げられました。そのときの気持ちは

陳雨菲 私がリードしていたとき、相手は非常にアグレッシブに攻撃してきました。そして私も焦っていて、何点か失いました。自分自身に「大丈夫、コントロールできる」と言っていました。

――戴資穎選手、3回目のオリンピック出場でした。自分自身のパフォーマンスをどう評価していますか

戴資穎 私の今日のパフォーマンスはけっこうよかったと思います。ベストを尽くして、まったく後悔はありません。

――陳雨菲選手へ。最後の得点が決まったとき、どんな気持ちでしたか。そして、大会前の目標は?

陳雨菲 その瞬間何を感じたかというのは、もう記憶にありません。おそらく、すごくエキサイトして幸せの気持ちだったと思います。私にとって今回が初めてのオリンピックです。めざしていたのはベストを尽くして、試合に集中して、できる限り高いレベルまで進むということでした。ですから、そういった意味では達成できたと思います。

このような環境下で大会が開催されるのはたいへんなことだと思います。

――戴資穎選手とは何度も対戦してきました。このように強い相手に勝つために、どのように改善し、成長を遂げたのでしょう。今日のパフォーマンスをどう評価しますか

陳雨菲 私たちはふたりともよくやったと思います。期待通りのレベルにあったパフォーマンスをできたと思います。ずっと昔から彼女のことを私のアイドルと考えていて、彼女のおかげでモチベーションを得ることができました。

取材・構成/バドミントン・マガジン編集部

写真/Gettty Images

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