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【全日本総合2020】「全体を通して先手でラリーを展開できたのが優勝につながった」(渡辺)決勝/選手コメント-7

12月27日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)最終日は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの決勝戦が行なわれた。ここでは、混合ダブルス優勝の渡辺勇大/東野有紗のコメントを紹介する。

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渡辺勇大(左)/東野有紗
(日本ユニシス)

決勝戦結果:金子祐樹/松友美佐紀(日本ユニシス)に2-0で勝利

—決勝を振り返って

渡辺 まだあまりちゃんとした振り返りはできていないですけど、全体を通して先手でラリーを展開できたので、それが今日の優勝につながったと思っています。先輩がサービスまわりでかなり沈めてくれて、攻撃展開に僕が持っていきやすかったのが、今日の勝因かなと思います。

東野 今日はユニシス対決ということで、練習でもたくさんやっている相手。自分が前で攻撃の形を作る展開を多く作ることを意識してやったので、勇大くんにすごく楽に打たせることができたんじゃないかなと思っています。そこが勝因かなと思います。

—4連覇について

渡辺 そんなに4連覇を強く意識していたわけではない。目の前の1試合を戦い抜いた結果だと思っています。連覇はいつか途切れるものだと思っていますけど、自分がベストな状態でいる限りは、連覇を続けていければいいなと思っています。

東野 今年は本当に試合がないなかで、こうして全日本総合が開催されて、本当に楽しみでした。4連覇を意識するわけではなく、自分たちのプレーを出し切って、楽しくプレーできれば4連覇に繋がると思っていた。結果的に4連覇になりましたが、本当にすごくうれしいです。

—東京五輪へ向けての強化ポイント

渡辺 あまり海外の試合がなくなって、自分たち自身、世界で戦っていくうえで、現状なにが足りていないのか、何が足りているのかをまだ把握しきれていない。少しずつ大会が再開されていくなかで、明確な課題や修正ポイントを見つけ出して、修正していきたいなと思っています。

東野 今大会は競る場面でというのが何回かあったんですけど、そういう場面でも2人で話し合ってうまく修正できたのが大きなポイントだったと思う。そこを海外の試合でも生かせるられるように頑張っていきたいと思います。

—1年の総括をすると

渡辺 全英OPが終わってから試合がなかったので、目標を少し見失う場面もあった1年。でも、総合が開催されるということで、そこにむけて注力できたと思います。自分自身、なかなか練習ができない期間でも、個人でレベルアップできているなというのはこの試合で、まだ明確には感じ取れていないですけど、雰囲気として感じられるものはある。それを今後の大会でさらに深いところまで掘って、これが間違っていたのか、間違っていなかったのかという判断をこれからしていきたい。そういう意味では、自分を確かめるうえでよいスタートになった大会だったなと思います。

東野 コロナが続く状況で、試合がまったくないなかで、モチベーションを保つが大変な時期もありました。勇大君と話しあって、コンビネーションを2人でよくしていけた。この大会にはいい状態で臨めたので、この波に乗れるようにこれからも頑張って行きたいです。

—今後の目標

渡辺 まだオリンピックが開催されると確実に決まってはないですけど、大きな目標としては、そこで金メダルを取ることが今の大きな目標。年始から試合が少しずつ再開されていくと思うので、先を見すぎずに1試合1試合を、1大会1大会を確実にベストな状態で臨むことを意識して、取り組んで行きたいと思います。

東野 1月からはタイの試合が開催されるので、そこでまず1試合1試合、1大会1大会を2人で楽しんで、オリンピックにつなげていけたらいいなと思います。

取材・構成/吉井信行、バドミントン・マガジン編集部

写真/菅原淳

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