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【全日本総合2020】「出しきるしかない、負けても後悔したくないと思った」(桃田)25日/準々決勝後コメント

12月25日に開催された第74回全日本総合選手権(東京・町田市立総合体育館)4日目は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの準々決勝が行なわれている。ここでは、男子シングルス準々決勝に勝利した桃田賢斗のコメントを紹介する。

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――試合を終えて、率直な気持ちは。

2ゲーム、3ゲーム目はある程度思いきった、自分が主導権を握っていく展開で試合を進めることができましたが、1ゲームは出だしから相手にずっと主導権を握られて。気持ちで押され、どんどん自分の中で不安な気持ちが大きくなり、苦しくなってしまうという展開。あのゲームの入りは本当によくないなと思いました。わかってはいるけど、思いきっていけないもどかしさというか…。でも、しっかりそういう場面を乗り越えられたので、明日はもう少し思いきってプレーできると思います。

――ゲームの出だしが比較的ゆっくりしたペースにも見えたが。

ミスをしないように、丁寧に丁寧にプレーした結果、遅くなりました。相手も昨日は激闘を乗り越えてきたぶん、リラックスしてゲームに入ってきていた。そこで押されてしまったという展開です。

――まだ緊張はありますか。

ぜんっぜん、ありますね(笑)。たぶん終わるまで緊張すると思います。

――第3ゲームの最初に、得点して「よっしゃー」と。

もう、出しきるしかない。ラスト1ゲームだし、負けてもいいから後悔したくないと思って。気持ちで向かっていこうと声を出しました。

――1ゲーム取られたあとの切り替えは。

負けてから、あそこでもっとこうしておけばよかったと思うのは、ぜったい嫌だなと思ってました。ミスしてもいいから、どんどん押していこうとプレーした結果、2ゲーム出だしで相手が何度か見送ろうとしたシャトルが入り、2回連続点数につながった。あそこから少し気持ちが楽にプレーできるようになったと思います。

――昨日に比べていつもの機敏なフットワーク、コートを大きく動き回る桃田選手の姿が小さくなっている印象があった。

そうですね。大事に大事に試合を進めようと思って、1点を欲しすぎるあまり、消極的になってしまったのがよくなかったと思います。

――第3ゲームでチャンスボールを打ったら、ガットが切れたが。

照明がかぶってしまって、シャトルが消えちゃったんですけど、振り抜くしかないと思って振り抜いたら、ああいう結果になりました(笑)。

――コートのエンドによってシャトルの飛びに違いがあるか。

特にそういうイメージはないです。とくに風もなく、ストレスなく打てています。

――序盤は丁寧にいこうとした分、空回った?

大事にいこうとしたぶん、足がしっかり運べず、手打ちになってコントロールができなかったと思います。

――次戦に向けて。

1ゲーム目の出だし、主導権を握ることができればもっと有利に試合が運べる。試合に入る時のメンタルの部分や、ウオーミングアップなどで試行錯誤しながらコートに入りたいと思います。

――昨日は、今日の相手について「キレのあるショットがあるから我慢していく」と話していました。

打ってくる、攻撃してくると思ってましたが、それをしっかり返そうと思って丁寧に打ち過ぎたぶん、相手にプレッシャーがかかっていなかった。そこがよくなかった部分です。

――途中、相手のロブを見送って、インになったシーンがあった。弱気になった?

そうですね。アウトかなというよりは、アウトになってくれ、1点が欲しい、と消極的になった、典型的なよくないパターンです。

――第1ゲーム、12―20とゲームポイントを握られた後に豪快なクロススマッシュを決めていた。普通なら次の2ゲーム目に入って切り替えそうなものだが、点差が離れても変わらない?

そうですね。(ゲームを)取られるまではあきらめてはいけない気持ちもあります。2ゲーム目につなげるために、もっとアグレッシブなプレーをしていこうと。ずっと縮こまっていたので、積極的に終わってから、2ゲームにつなげようと思いました。

――その影響もあって、第2ゲームいい感じで入れた?

そうですね、出だしから思いきって、足も動かすことができたのは、よかった点かなと思います。

――逆転勝ち。ねばりの力の源はなんですか。

上を向いたときに、チームの監督、スタッフ、森本トレーナー、そういう人たちの顔が2ゲーム目のコートから見えた。ここであきらめてはいけない、弱気のまま終わってしまっては絶対ダメだと思いました。そこが踏ん張れたメンタル的な部分かなと思います。

――最終ゲームの3オールから8連続得点。勝負勘を思い出した?

緊張感のある中でのかけひき、はやる気持ちを抑えながら精度を高めていくという、そこのメンタルのバランスと、スピードを上げる部分、待つ部分というのは少しずつつかめていると思います。

――1ゲームでも、多くできたのはプラスになった?

勝つことができたので、1ゲーム多く経験できたのは明日に向けてプラスだと思います。逆転勝利は自分の勢いにもつながるので、乗る越えることができたのはよかったと思います。

――昨日、緊張への対策として自分を客観視すると話していた。今日は自分を客観視することができた?

してたんですけど、思いきりいけなかった。どうしよう、どうしようとなっていたので、もっと自分のショットに自信を持ってプレーすることが必要だと思います。もしかしたら過信かもしれませんが、気持ちの部分がプレーに現れると思うので、もっと堂々とプレーしないといけないなと感じました。

――タイプ的には開始からすごくテンションを上げていく感じではない?

そうですね、相手の出方を見ながらそこに対応していくのが自分のスタイルです。(今日は)ちょっと消極的すぎたなっていうのは思いますね。

取材・構成/江國晴子、バドミントン・マガジン編集部

写真提供/日本バドミントン協会

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