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【出発コメント】「国際大会の雰囲気や感覚を取り戻してほしい」(朴柱奉監督)<デンマークOP2020>

10月10日(土)、来週13日に開幕するBWFワールドツアー・デンマークOP(オーデンセ/Super750)に出場する日本代表が、出発前の取材に応じた。今大会は3月の全英OP(バーミンガム/Super1000)以来となる上位大会で、日本代表は男子シングルスの西本拳太(岐阜県バドミントン協会)、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那(北都銀行)、福島由紀/廣田彩花(丸杉Bluvic)の6名が参戦。久々の大会出場に向けての意気込みなどを語った。ここでは、朴柱奉日本代表監督のコメントを紹介する。


朴監督 新型コロナウイルスのまん延によって、3月の全英OP以来、本当に久しぶりの遠征ができることになりました。当初は(日本代表の)全選手が参加予定でしたが、直前合宿の1週間前からデンマークでの感染者数が再び増えて、(選手の所属)会社や選手からいろいろな質問などがありました、その中で、最終的に6人だけ参加ということになったのは少し残念です。ただ、世界バドミントン連盟(BWF)の予定では、来年1月からアジアOPI・II、ワールドツアーファイナルズ(すべてタイ・バンコク)という大きな大会があるので、今大会で問題なく試合ができれば、1月からは東京五輪に向けて本当の勝負がもう1回スタートできると思います。

――デンマークで感染者数が増えている中、参加する判断は難しかったと思う。決断の決め手は?

朴監督 難しい判断で、私だけでなく、日本バドミントン協会のスタッフと毎日電話で確認をしながら(選手への)アンケートも3回ほど取り、最終的に行くことに決まりました。最後の最後まで各チームのオーナーからの質問もあり、人数は少なくなりましたが、来年の遠征に向けて国際大会の経験、感覚は生きてくると思い、参加を決定しました。

――選手に意識してほしいところは?

朴監督 一番はコロナの心配があるので、体の安全のことです。9月から合宿をしてきましたが、コロナのチェック、PCR検査もしました。出発3日前にもPCR検査をしましたし、到着後も数日中にはPCR検査が行なわれる予定です。まずは安全に。その中で、国際大会の雰囲気や感覚を取り戻してほしいです。

――どのような結果を求めますか

朴監督 (強豪の)参加選手が少ないですけど、女子ダブルスは、福島/廣田、松本/永原のトップ2ペアが参加するので、優勝が目標。女子シングルスも奥原選手が参加しますので(リオ五輪女王の)キャロリーナ・マリン選手が出場しているので、久々の大会でよい勝負ができるように頑張ってほしいです。

――この大会のランキングポイントがいつ反映されるか決まっていないが?

朴監督 世界ランキングのポイントとして反映はされる予定ですが、それが、いつになるのかは、まだ発表されていません。ただ、絶対にプラスされると思いますし、参加メンバーは(来年1月開催予定でワールドツアーの総合成績上位者だけが出場できる)ワールドツアー・ファイナルズの出場権にもかかわるので、そういう部分でも大事だと思います。

――(半年ぶりの大会に臨む)選手の動きを見て、監督としての手ごたえは?

朴監督 6、7、8月の強化合宿がキャンセルになり、9月、10月と2回の合宿になりましたが、全英OPを終えた後は、どの選手も所属チームで活動していました。選手によっては、少し筋肉量が落ちている選手はいましたが、全体的に動きの面では問題ありません。不安があるのは、久しぶりの試合の雰囲気で、どこまでできるかというところです。

取材・写真/平野貴也

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