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【イベントレポート】ヨネックスが都内で講習会を開催!

4連休の3日目となる7月25日(土)、ヨネックスが東京都内の体育館で講習会などを行なった。「ヨネックスバドミントンフェスティバル2020」と題された、このイベントでは、午前は中高生および大学生を対象とした講習会、午後は社会人の参加者を対象としたチーム戦が行なわれた。

都内体育館で行なわれた講習会。扉や窓は開放され、密にならないように感染予防対策を行なっての開催だった
右より講習会の講師を務めた櫻本絢子、髙畑祐紀子、栗原文音さん

午前の講習会で講師を務めたのは日本B代表として活躍する櫻本絢子、髙畑祐紀子(ヨネックス)、そしてゲスト講師にリオ五輪出場の栗原文音さん(元日本ユニシス)。

3時間の講習会では、プッシュとプッシュレシーブの基本について講師の3人が「常に足を細かく動かす」「自分の体より前でシャトルをとらえる」といったアドバイスを行なったあと、1対1でのプッシュ&プッシュレシーブの練習のほか、3対1の応用練習などを行なった。

講習会には、中学生、高校生、大学生の計30名が参加。参加人数は当該体育館のガイドラインによる収容人数の約3分の1に抑えられ、入場時の検温や消毒、コートでのプレー時以外にはマスクを着用するなど、新型コロナウイルス感染予防対策を十分に行なっての開催だった。

ゲーム形式だけでなく、練習内容も1面に4人以上入らないように工夫されていた

ヨネックスによれば、5月末の緊急事態宣言の解除後、6月から地方での小規模な講習会は再開されてきたというが、首都圏での30名規模の講習会開催は初。一般プレーヤーたちの競技再開状況や、ほかのスポーツイベントの再開状況などを考慮した上で、ウイルス感染対策を行ないながらイベントを再開していくことがバドミントン業界としても必要となってきているということから、このタイミングでの開催となったという。

コロナ感染予防のために、事前に「選手にサインや握手を求めたり、ハイタッチは禁止」と伝えられ、実際にそういった行為は見られなかった。コートの中でアドバイスを送る講師陣もマスク着用。それでも、マスクの上の眼差しは、誰もが楽しそうだったのが印象的だった。

エキシビションでキレのある動きを見せた櫻本(左)&髙畑ペア
約4カ月ぶりにラケットを握ったという栗原さん(右)。「それでも、負けると悔しいですね(笑)」
講師陣も参加者たちと試合形式で勝負!

最後はたっぷり1時間をかけて、櫻本&髙畑、栗原さんペアと参加者がゲーム形式でプレー。大いに盛り上がり、参加した大学生たちは「こんなにハイレベルな方たちとプレーできるなんて、本当に楽しかった」と興奮気味だった。

なお、午後のチーム戦には約40名が参加。参加者は、午前の部、午後の部ともに開催区内の在住または在学・在勤者だ。

【参加講師陣のコメント】

栗原文音さん

「昨年の引退後は、3月まではチームのサポートをしていましたが、4月からは完全に(日本ユニシスで)業務に携わっています。ラケットを握ったのは3月以来。自宅でトレーニングを続けていますが、体育館でのプレーは全然違いますね。一歩が出ないし、手足がプルプルしています(笑)。コートでプレーしてみて、バドミントンは楽しいし、あらためて好きだなと感じましたが、やっぱり負けると悔しい(笑)。バドミントンが楽しいということを伝えたり、皆さんに元気を与えたいという気持ちがありますが、逆に私自身も皆さんから元気をもらえました。現役時代とは違う方法で、私自身、これからも自分ができることをやっていきたいと思います」

櫻本絢子

「日本代表の活動がある期間は、なかなかこうした講習会に携わることがないので、すごくいい機会になりましたし、すごく楽しかったです。試合で見る私たちとは違った面を見てもらえたのかなと思います。コロナでの活動自粛期間は、自分を見つめなおす時間がたくさんありました。自分の試合やほかのトップレベルの選手の動画を見て、自分に足りないものや課題が明確になりました。また、髙畑とじっくり話す時間も持てて、今後の目標や、やるべきことも明確になり、今は毎日が楽しいです。大会が再開されるのはいつになるかわかりませんが、この時期につくり上げた、以前まではなかった自分たちのパターンやスタイル、そしてパワーアップした姿を皆さんに見せたいですね」

髙畑祐紀子

「基本的に、私たち二人(櫻本&髙畑)とも話すのが好きなので、講習会でも参加者に向上心や“熱”を持っている人がいてくれると、私たちもすごくうれしくなって、たくさん話すんですよ(笑)。来てくれた人が『楽しかった』って言ってくれることも多くて、私は講習会が好きですね。コロナの自粛期間は、この時期だからこそ、今まで気づけなかったことに、たくさん気づけた時間だったと思います。お互い、“この時期だから、頑張ろう”“早く試合したいな”という気持ちで、練習していますね。試合ができるようになったら、パワーアップした姿を見せたいですし、頑張った分、しっかり結果も出して、早くA代表に入って活躍する姿を皆さんに見せたいなと思います」

 

取材・文&写真/バドミントン・マガジン編集部

 

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