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【全英OP2020】奥原希望が世界女王に勝利!4年ぶりの優勝へあと2勝!<準々決勝:シングルスダイジェスト>

313日に開催されたBWFワールドツアー・ヨネックス全英OP(バーミンガム/Super1000)3日目は、各種目準々決勝が行なわれた。当日、BWFから全英OP後の3月16日から4月12日まで開催される公認トーナメントの中断が発表される中、選手たちは白熱した戦いを見せている。ここでは、男女シングルスのダイジェストを紹介する。

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シングルスは奥原希望(上写真)が日本勢で唯一、ベスト4にコマを進めた。昨夏に世界選手権の決勝で完敗を喫したプサルラ・V.シンドゥ(インド)を逆転で下す、見事な試合だった。

第1ゲームは、相手のペース。奥原は相手の強打に苦戦し、12-21で先制を許した。しかし「根拠はないけれど、点差ほど悪くないと思った。点差を意識してダメだと思っていたら、負けていたと思う」と鋼のメンタルを発揮。第2ゲームからは気持ちを切り替えてスピードを上げ、相手を積極的に前後へ揺さぶり、見事に攻略した。「スピードを保ったままじっくりとラリーができ、私らしい試合が久々にできたと思います」と会心の手応えを示し、25歳の誕生日の勝利を喜んだ。

山口茜(上写真)は、2016年リオデジャネイロ五輪の女王キャロリーナ・マリン(スペイン)と対戦。序盤は相手を前後に走らせていたが、次第にスピードを上げたマリーンに主導権を握られ、0−2で押し切られた。BWF(世界バドミントン連盟)が4月12日までの公認大会を中止・延期を決定したことについては、試合直前に知ったと話し、「ずっと劣勢でしたけど、いつもより頑張る気持ちを見せようと思っていました。中止になる大会もありますけど、外に出られなかったり、やりたいことをやれなかったりという人の方が多い中、大会をできているのは、すごく幸せなこと。それを、楽しみたかった。大変な人も多くいると思うので、頑張る姿を見せられたらなと思ってやっていました」と少し涙ぐみながら、複雑な心境を吐露した。

なお、女子シングルスでは、ほかに第1シードで連覇を狙う陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)と、戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)が準決勝に進出。奥原は、準決勝で前回女王の陳雨菲と対戦する。

男子シングルスは、第3シードの諶龍(チェン・ロン/中国)が、マレーシア期待の若手、リー・ジジャに敗れたが、ほかは上位シードが勝利を収めた。デンマーク勢対決は、アンダース・アントンセンが、台湾勢対決は、周天成(チョウ・ティエンチェン/上写真)がそれぞれ勝利を収めた。なお、精彩を欠いてビクター・アクセルセンに完敗した石宇奇(シー・ユーチー/中国)は「(新型コロナウイルスの影響により早くから中国国内を離れて)海外での調整で難しい部分もあるし、ケガからの完治も550日といわれた中で8カ月程度しか経っていない」と、まだ本調子でないことを明かした。

準々決勝の結果、準決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼準々決勝(3月13日)

リー・ジジャ(マレーシア)②〔21−12、21−18〕0●諶龍(中国)49分

ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−15、21−17〕0●石宇奇(中国)40分

周天成(台湾)②〔21−11、21−12〕0●王子維(台湾)44分

アンダース・アントンセン(デンマーク)②〔21−10、21−13〕0●ラスムス・ゲンク(デンマーク)50分

▼準決勝(3月14日)

リー・ジジャ(マレーシア) − ビクター・アクセルセン(デンマーク)

周天成(台湾) − アンダース・アントンセン(デンマーク)

【女子シングルス】

▼準々決勝(3月13日)

陳雨菲(中国)②〔17−21、21−15、21−17〕1●ラチャノック・インタノン(タイ)69分

奥原希望②〔12−21、21−15、21−13〕1●プサルラ・V.シンドゥ(インド)68分

戴資穎(台湾)②〔21−9、21−11〕0●ポンパウィ・チョチュウォン(タイ)30分

キャロリーナ・マリーン(スペイン)②〔21−15、21−12〕0●山口茜51分

▼準決勝(3月14日)

奥原希望 − 陳雨菲(中国)

戴資穎(台湾) − キャロリーナ・マリーン(スペイン)

取材/平野貴也

写真/BADMINTONPHOTO

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