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【WTF2019】奥原希望、山口茜は0−2のストレートで準決勝敗退。決勝進出を逃す<準決勝:女子シングルス>

12月14日に開催されたBWFワールドツアーファイナルズ(中国・広州)4日目は、決勝トーナメント準決勝が行なわれた。ここでは女子シングルスのダイジェストをお伝えしよう。

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【女子シングルス】

グループAを1位通過で準決勝に進んだ奥原希望(日本)は、戴資穎(台湾/タイ・ツーイン)と予選リーグの再戦に臨んだ。大会初日にファイナルゲームで逆転勝利を収めた相手だ。

第1ゲーム、序盤は奥原のペースで進み、11-8のリードで折り返した。しかし、インターバルが明けると、相手のペースに。球筋を読ませない独特のショットに翻ろうされ、8連続失点。リードを奪われ、15-21でゲームを落とした。奥原は「相手が後ろに打ってこなくて、ネット前への球にプレッシャーをかけられなかった」と、前後の揺さぶりで予測を外された展開を振り返った。

第2ゲームは、なかなか連続得点が奪えなかったが、奥原がじりじりと追い上げると、長いラリーの中で相手のミスが増えた。しかし、終盤は焦りから奥原にミスが生じ、18-21。戴資穎は「ずっとリードしていたので、相手の方が焦っているとわかっていたので、集中して冷静に試合を運べた」と、我慢比べを制した手応えを語った。

奥原は2年連続の決勝進出に届かず。今季は国際大会で準優勝6回があるものの、タイトルはなし。悔しさを抑えた表情で「現状が、いまの力。3番手だなと思う。2020年にどうはい上がるか」と東京五輪に向けたステップアップに陰りのない闘志を示し、今年最後の大会を後にした。

一方、グループB2位通過の山口茜は、前日に対戦したばかりの陳雨菲(中国/チェン・ユーフェイ)と再戦。前日の予選リーグ最終戦は、ともに突破を決めた状況での対戦。山口は0−2のストレートで敗れたが、心身ともに余裕を残して試合を終えた印象だった。

第1ゲーム、山口はクリアーのバックアウトが多く、コントロールに苦しんだ。それでも4-11のインターバルから低い起動のドリブンクリアーに変えて逆襲。5連続得点などで追い上げた。13-15からは2点連続でチャレンジ(ビデオ判定)に成功し、15-15に追いついた。しかし、それ以降は相手のヘアピンに苦しめられ、18-21で先制を許した。第2ゲームも相手のネット前のショットにキレ味があり、ラリーで振り回された。山口は「スピードを上げた中でコントロールもラリー展開も意識しながらになると、追いつかないところがたくさんあった」と悔しそうに試合を振り返った。

2日連続で山口に勝った陳雨菲は「相手は昨日よりもスピードを上げてきたが、自信を持って守備をすることで勝つことができた。昨日に続いて、勝てて自信になった」と手応えを語っている。

女子シングルス準決勝の結果は以下の通り。

▼準決勝

陳雨菲(中国/A1位)②〔21−18、21−9〕0●山口茜(A2位)40分

戴資穎(台湾/B2位)②〔21−15、21−18〕0●奥原希望(B1位)40分

▼決勝

戴資穎(台湾) ― 陳雨菲(中国)

取材・文/平野貴也

写真/BADMINTONPHOTO

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