【パラ国際大会】里見&山崎が大逆転勝利で金メダル獲得!

11月13日から東京渋谷区・国立代々木競技場第一体育館で開催された「ヒューリック・ダイハツJAPANパラバドミントン国際大会2019」は17日に大会最終日を迎え、各種目決勝が行なわれた。

来年のパラリンピックと同会場で行なわれるテスト大会ということもあり、注目度も高かった今大会。日本勢は、2種目で金メダルを獲得し、各選手は来年9月のパラリンピックに向けての手応えや課題を確認した。ここでは、車いすの女子ダブルスで優勝した里見紗李奈/山崎悠麻の決勝をレポート。2人のコメントも紹介する。

優勝の瞬間、里見(右)と山崎は抱き合って喜びを表現

WH1-WH2(車いすの重い障がいの選手と軽い障がいの選手のペア)の女子ダブルスでは、里見紗李奈/山崎悠麻がファイナルゲームの逆転勝利で2連覇を達成した。

中国の伸び盛りのペアとの対戦となった決勝。第1ゲームを14-21で失った里見/山崎は、第2ゲーム、どちらに転んでもおかしくないスリリングな終盤を23オールから2連続得点でものにし、ファイナルゲームへ。

緊迫したラリーを展開した里見(左)、山崎

そのファイナルゲームは4-14の最大10点差から11連続得点と驚異の追い上げで逆転。種目の特性上、WH1の選手同士のラリーが多くなるのだが、WH1の里見が終盤は粘り強いクリアーで相手のWH1の選手を押し込み、最後は相手の甘くなった球をスマッシュで決め、熱戦に終止符を打った。

金メダルを手に笑顔を見せる里見(左)と山崎

里見紗李奈コメント
「皆さんをハラハラドキドキさせた試合でしたが、私たち自身も本当に怖かった(笑)。もともとすごく意識していた相手でしたが、本当にうまくいかない場面がたくさんあった。私たちの持ち味であるローテーションが通用しない、自分たちの強みをつぶされていると感じて、サイド・バイ・サイドでプレーしたほうがいいんじゃないかと提案したのですが、今までローテーションしながらのプレーを練習し続けてきたのだから、最後は開き直って“後悔したくない”と。そこで気持ち的に、いつも通りのプレーができたんじゃないかと思います。あとは、すごく応援の力が大きかったです」

山崎悠麻コメント
「第2ゲームの最後に競り勝てたのはよかったですが、ファイナルはスタートがよくなかった。その中であの点差から勝ち切れたのは、紗李奈ちゃんの頑張りのおかげです。私は抜けたものをカバーしようと思っていましたが、紗李奈ちゃんに引っ張ってもらって手にした優勝だと思います。相手は今まで対戦してきた相手よりもタッチが早く、私たちの持ち味であるローテーションをさせてもらえないくらい。そこをどうしていくというのを考えていかなければならないという課題は見つかったかなと思います。ファイナル11点のインターバルで、“もう一回やってみよう”とローテーションをしようとしたことで、結果的に身体が動いたというところがあったかもしれません」

各クラス優勝者
【車いす】
WH1(車いすを使用する障がいが重いクラス)
男子単:チィ・ズーマオ(中国)
女子単:スジラット・ポッカム(タイ)
WH2(車いすを使用する障がいが軽いクラス)
男子単:キム・ジョンズン(韓国)
女子単:リウ・ユートン(中国)
WH1-WH2
男子複:マイ・ジャンペン/チィ・ズーマオ(中国)
女子複:里見紗李奈/山崎悠麻(日本)
【立位】
SL3(下肢障がい、障がいが重いクラス)
男子単:ダニエル・ベゼル(イギリス)
SL4(下肢障がい、障がいが軽いクラス)
男子単:ルーカス・マズール(フランス)
女子単:チェン・フーファン(中国)
SU5(上肢障がい)
男子単:チー・リクハウ(マレーシア)
女子単:鈴木亜弥子(日本)
SH6(低身長)
男子単:ナガール・クリシナ(インド)
女子単(エキシビション):カルメン・ジュリアーナ・ポヴェダ・フローレス(ペルー)
SL3-SU5(SL3、SL4、SU5の選手で障がいの程度が合計8以内になるようにペアを組む)
女子複:チェン・フーファン/マー・フェイフェイ(中国)
混合複:ルーカス・マズール/フォゥスティンヌ・ノエル(フランス)

取材・文/バドミントン・マガジン編集部

写真/福地和男


投稿日:2019/11/18
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